フラットコーテッドレトリーバーの飼い方|気になる性格と毛色について

フラットコーテッドテトリーバーは、滑らかな長い毛をもつ犬種で、フラットやフラッティの愛称でも呼ばれています。ガン・ドッグ(銃猟犬)として活躍していた歴史を持ち、明るく優しい犬種です。今回は、フラットコーテッドレトリーバーの飼い方やしつけ方、ゴールデンレトリーバーとの違いについてドッグトレーナーの長根が紹介します。

フラットコーテッドレトリーバーの基礎知識

フラットコーテッドレトリーバーは英語で「Flat Coated Retriever」と表記します。読み方が、「レトリーバー」と「レトリバー」がありますが、どちらも正しい呼び方です。血統書団体の一般財団法人「ジャパンケンネルクラブ」では「フラットコーテッドレトリーバー」としていますので、今回の記事では「レトリーバー」として紹介します。

フラットコーテッドレトリーバーは「ガンドッグ」という分類に属しています。ガンドッグとは鳥を追い立てたり、獲物のいる場所を知らせたり、ハンターが撃ち落した獲物を回収したりするなど、銃を使った猟に利用されていた犬のことをいいます。

フラットコーテッドレトリーバーの歴史

フラットコーテッドレトリーバーはイギリス原産の犬種です。20世紀半ばまでイギリスの猟場管理人の愛玩犬として飼育されていました。祖先犬はニューファンドランドと、小型の作業犬を交配して生まれたウェイビーコーテッドレトリーバーだと考えられています。さらにセッターと交配されて、1860年には展覧会のショーに参加していました。

当時の被毛は波状毛(ウェーブのかかった被毛)で、体型的にもラブラドールレトリーバーとの差がほとんどなかったためウェービーコーテッドと呼ばれていました。嗅覚が優れていたことから獲物の回収する猟犬として改良されるようになると、波状の被毛は滑らかで平らな被毛へと変わり、「平らな毛」からフラットコーテッドと呼ばれるようになりました。1915年には他のレトリーバー種と区別されて「フラットコーテッドレトリーバーとして」American Kennel Clubで犬種登録されました。

しかし、次第にラブラドールレトリーバーゴールデンレトリーバーに人気を奪われ、第二次世界大戦末期には頭数を減少させ絶滅寸前の危機に陥ったこともありました。


フラットコーテッドレトリーバーの大きさや寿命

体重は23~35キログラムほどで、体高は56~61センチメートルほどです。寿命は10年前後といわれています。

フラットコーテッドレトリーバーの性格や特徴

フラットコーテッドレトリーバーは、明るく自身に満ちた優しい性格をしています。友好的で子どもや他の動物がいる家庭でも仲良くすることができるでしょう。他のレトリーバー種と同じように賢く、適切なトレーニングにしっかり応えてくれるはずです。滑らかな毛並みをしていている体は細身ではありますが筋肉質で力強く、毎日の運動が欠かせません。

フラットコーテッドレトリーバーの毛色

毛色はブラック(黒)または、レバー(濃い赤褐色)です。最近はイエローのフラットも出てきているようです。しかし、スタンダードとしては認められていません。

ブラック

フラットコーテッドレトリーバーのブラック
Photo by ソフィー Thanks!

レバー

フラットコーテッドレトリーバーのレバー
Photo by kayanopapa Thanks!

フラットコーテッドレトリーバーは、見た目も大きさもゴールデンレトリーバーにそっくりなので、「黒いゴールデン」と思われていることも多いです。ゴールデンレトリーバーも、フラットと同じようにイギリス原産のガン・ドッグです。一番の違いは毛色で、フラットコーテッドレトリーバーはブラックやレバーといった毛色なのに対して、ゴールデンレトリーバーはゴールドやクリーム、ホワイトといった毛色をしています。顔立ちも違っていて、フラットコーテッドレトリーバーの方がマズルが長く、頭から鼻先の曲線が少ないのが特徴です。

フラットコーテッドレトリーバーの飼い方

大型犬で体力があるため、朝と夕方などにそれぞれ60分程度の散歩をしてあげましょう。

フラットコーテッドレトリーバーのしつけ方

賢いですが、楽観的なところがあり、楽しいと思うことがある場合など指示に従わないこともあります。犬種としての性格だけでなく、愛犬の性格をきちんと理解して教えてあげるようにしましょう。猟犬として活躍していた犬種ですので、咬み癖や動く物を追いかけるという本能があります。子犬の甘噛みの時期から噛んでいいものと悪いものを教えましょう。また、「オイデ」「マテ」はとても大切なしつけです。うっかりリードを離した隙に走り出してしまったら、足の速い犬に追いつくことは簡単ではありません。そんなとき、「呼び戻し」や「止まれ」といったしつけができれいれば最悪の事態を防ぐことができます。

フラットコーテッドレトリーバーのお手入れケア

ダブルコートの被毛をしていますので、定期的なブラッシングをしてあげましょう。季節の変わり目には毎日のブラッシングが欠かせません。

フラットコーテッドレトリーバーがかかりやすい病気

フラットコーテッドレトリーバーは、「緑内障」「白内障」といった目の病気や、「組織球肉腫」「骨肉腫」といった腫瘍性の病気になりやすいです。また「股関節形成不全」「前十字靭帯断裂」といった関節の病気にも注意が必要です。
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フラットコーテッドレトリーバーをもっと知る

飼い主さんの声

男性 飼育歴:2年10カ月

  • フラットプロフィール

  • 年齢:2歳10カ月
  • 性別:メス
  • 名前:ソフィー

フラットコーテッドレトリーバーのブラック
フラットはいつも陽気で、大人になっても子犬のように無邪気なところがかわいいです! しかし、やる気スイッチのオンオフが激しいので、急に家の中を走り回ったりします(笑)。そうなるともう手に負えません……。ソフィーは、一般的なフラットと比べると毛量が少なく、毛も短いので立派なフラットとは言えませんが、ソフィーと一緒に成長していくことがとても楽しいです。

フラットコーテッドレトリーバーの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪だって生えるし、病気もするかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないということをもう一度よく考えましょう。

フラットコーテッドレトリーバーの価格/値段

一般的な価格の相場は15~25万円ほどですがどこから迎えるか、血統や毛色によっても値段が変わってきます。

保護犬の里親になる

保護され新しく里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。しかしその多くは成犬であり、子犬が欲しい場合は見つけるのが難しいです。保護犬を迎える場合、保健所からと保護犬を譲渡している団体から引き取る場合があります。
ブリーダーやペットショップからの購入を考える前に一度覗いてみてはいかがでしょうか。保護犬の里親募集サイト「OMUSUBI」(お結び)も、ぜひ覗いてみてください。

ブリーダーから迎える

ブリーダーからの場合、子犬の飼育環境や親犬に会わせてもらえるかなど、実際に行ってみて確認することが大切です。血統だけでなく、性別やある程度の子犬の性格などもわかるので好みの子犬を選ぶことができます。

中には、厳しいブリーディング基準により繁殖されていることから、スウェーデンのブリーダーから迎える人が多いようです。

ペットショップから迎える

ペットショップではほとんど見かけることのない犬種です。地域やお店によってはいることもありますので事前に確認してみることをオススメします。

フラットコーテッドレトリーバーと楽しい暮らしを!

元気いっぱいのフラットコーテッドレトリーバーは遊ぶのが大好きです。毎日のお散歩だけでなく、ボール投げなど飼い主さんと遊ぶことが大好きです。遊ぶことを通して楽しくトレーニングしたり、コミュニケーションをとったりして絆を深めましょう!

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