猫の長毛種にはある共通点が?代表的な種類とその魅力、お手入れの方法を紹介
長毛種の猫にはラグドールやノルウェージャン、ペルシャ猫などのさまざまな種類があります。長毛猫と一緒に暮らすことを一度は憧れたことがあるものの、トリミング方法などが分からず諦めてしまったことがある人もいるのではないでしょうか? 今回は代表的な長毛猫の種類やお手入れの方法について紹介します。
目次 [開く]
猫の長毛種の魅力
長毛猫の魅力は豪華な毛並みだけではありません。個体差はあるので一概に述べることができませんが、長毛猫は穏やかな性格をした子が多いのが特徴です。また、純血種だけでなく、雑種猫でも長毛の毛を持つ子は大人しい性格をしている子が多い傾向にあります。長毛の雑種猫はOMUSUBIにもたくさん登録されています。OMUSUBIなら子猫から成猫まで探せます!
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猫の長毛種の猫種を紹介
長毛の猫たちの代表的な種類を紹介します。サイベリアン
サイベリアンはロシアのプーチン大統領から秋田県知事に贈られことでも知られる猫種です。シベリアの寒さに耐えるために備えた豪華な被毛が特徴です。一般的な猫の被毛はシングルコートかダブルコートですが、サイベリアンの中にはトリプルコートの毛を持つ子もいます。
ソマリ
ソマリは短毛種であるアビシニアンの突然変異によって生まれた猫種です。「クレオパトラ・ライン」という目尻から頬にかけて引かれているアイラインが特徴です。容姿がとても華麗であることから、別名「バレエキャット」とも呼ばれています。
ターキッシュアンゴラ
ターキッシュアンゴラは別名「トルコの生きる宝石」と呼ばれており、トルコで古くから大事にされてきた猫種です。大きな体をしていますが、動きはとても機敏です。私たちが思いも寄らない場所にも簡単にジャンプして上ってしまいます。
ターキッシュバン
ターキッシュバンは猫の中では大変珍しく、水をあまり怖がらないことが特徴です。毛色は「バンパターン」といって、全体的に白を基調とした毛色をしていて、頭と尻尾だけに色や模様が入っています。
ペルシャ猫
ペルシャ猫は豪華な毛並みが美しい猫種です。猫好きの人でも知らない人が多いのですが、チンチラ猫は猫種の名前ではなくて、ペルシャ猫の毛色の一種です。また、セルカークレックスやエキゾチックショートヘアなど、さまざまな猫種の基礎となったことでも知られています。
バーマン
バーマンはミャンマーに古くから生息していた猫種です。別名「女神の生まれ変わり」と呼ばれており、ミャンマーにはバーマンに関する古い言い伝えがいくつも残されています。
バリニーズ
バリニーズは短毛種であるシャム猫の突然変異によって生まれた猫種です。バリニーズはバリ原産ではありませんが、バリにいる踊り子のように優雅な容姿を持っていることから、この名前が付けられました。
ヒマラヤン
ヒマラヤンはペルシャ猫とシャム猫を掛け合わせることによって、作出された猫種です。シャム猫譲りの透き通ったサファイアブルーの瞳や「ミュージカルのよう」と比喩されるほどの美しい鳴き声が特徴です。
ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットは豪華な毛並みが美しく、世界中にファンがいる猫種です。起源について詳しいことは分かっていませんが、北欧の神話の中に登場したり、結婚式でノルウェージャンフォレストキャットを花嫁に贈る風習があったりしたことから、北欧で古くから愛されてきた猫種だということが推測できます。
メインクーン
メインクーンはアメリカのメイン州に古くから生息していた猫種です。起源について詳しいことは分かっておらず、「猫とアライグマのハーフである説」や「マリーアントワネットの飼い猫だった説」など、さまざまな仮説が立てられています。猫の中でも大型猫に分類されており、「巨大なイエネコ」としてギネスに認定された子もいます。
ラグドール
ラグドールはブルーの瞳とポイントカラー(顔の中心や尻尾などの末端部分の色が濃く、体の中央部は薄い色)が魅力的な猫種です。ぬいぐるみのように大人しいことから、英語で「ぬいぐるみ」という意味の「ラグドール」という名前が付けられました。
ラガマフィン
ラガマフィンはラグドールを改良して作出された猫種です。ラグドールと見た目が非常に似ていることから、純血種として認めていない血統書登録団体もあります。
ブリティッシュロングヘア
ブリティッシュロングヘアはブリティッシュショートヘアから派生して作出された猫種です。第二次世界大戦後、猫の数が激減した際に短毛種であるブリティッシュショートヘアの血筋を守るためにブリティッシュショートヘアとペルシャやロシアンブルーを掛け合わせることによって、偶然にブリティッシュロングヘアが誕生しました。
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アメリカンカールロングヘア
長い毛を持つアメリカンカールは猫の主要な血統書登録団体であるTICAでは「アメリカンカールロングヘア」として登録されています。毛の長さ以外の特徴はアメリカンカールと共通しており、外側にカールしている愛らしい耳が魅力的です。マンチカンロングヘア
長い毛を持つマンチカンは猫の主要な血統書登録団体であるTICAに「マンチカンロングヘア」として登録されています。毛の長さ以外の特徴はマンチカンと共通しており、別名「猫界のダックスフンド」と呼ばれている短い脚が魅力の一つです。「短毛猫」兼「長毛猫」の猫種
短毛と長毛の両方がいる、代表的な猫種を紹介します。クリルアイランドボブテイル
クリルアイランドボブテイルはサハリン(樺太)を含むクリル列島(千島列島)原産の猫です。詳しい起源はまだ分かっていませんが、少なくともクリル列島には200年以上前から生息していたという記録が残っています。
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ラパーマ
ラパーマはソバージュのような被毛が美しい猫種です。日本ではまだまだ馴染みの薄い猫種の一つですが「生きている宝石」とも呼ばれ、世界中にファンがいます。
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猫の長毛種のお手入れの方法
長毛の猫が快適に過ごすためには定期的なトリミングが必要です。定期的なトリミング
トリミングとは「シャンプー」「ブラッシング」「耳掃除」「爪切り」などの、猫の体に関するお世話の総称です。猫の毛は「カットをしないと伸び続ける」ということはないので、長毛種だからといってトリミングサロンに行かなくても大丈夫です。むしろ、猫は室内飼いが基本ですので、動物病院に行くこと以外に外出をしたことがない子がほとんどだと思います。普段慣れていないトリミングサロンへ行って、見知らぬ犬や猫ばかりがいる場所にいるとストレスがたまってしまう子もいます。そのため、猫のトリミングは基本的に飼い主さんが行うことをおすすめします。長毛種の場合は毛に汚れがたまりやすいので、1〜2カ月に1回ほどシャンプーを行うことをおすすめします。また、毛が絡まりやすいため、毎日ブラッシングを行ってください。ブラッシングを飼い主さんが怠ってしまうと、毛球症や皮膚病などの病気になってしまう恐れがあります。
肉球の間に生えてくる毛の様子も豆にチェックして、伸びていたらカットしてあげてください。毛が生えたまま放置しておくと、フローリングの上で猫が走った際に滑って怪我をしてしまう恐れがあります。
夏にはサマーカット
暑い夏にはペット用のバリカンを使ってサマーカットをしてあげると、猫ちゃんが快適に過ごすことができます。ただし、あまりにも短く切ってしまうと冬までに生え揃わない可能性もあります。バリカンの刃の長さは調節するようにしましょう。