
ハバニーズの飼い方!性格や寿命、ケア方法やしつけなどを解説
日本ではあまりメジャーではありませんが、欧米ではとても人気のあるハバニーズ。まるでバネがついているように弾んで歩き、ピエロのように面白い性格と比喩されることもハバニーズは、賢く社交的で都会暮らしに向いています。今回はそんなハバニーズの性格や寿命といった基礎知識から、ケア・しつけといった飼い方などを紹介します。
ハバニーズの基礎知識

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英語表記 | HAVANESE |
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原産国 | キューバ |
サイズ | 小型犬 |
体高 | 23〜27cm |
体重 | 3〜6kg |
寿命 | 14~16歳 |
ハバニーズの歴史
小さいボディーに社交的な性格を持つハバニーズは、都会で飼うのにふさわしい犬種であるといわれています。仕事をさせるために生まれた犬ではなく、古くから貴族や上流階級の人々に愛玩犬として愛されてきました。
小説家・詩人であるアーネスト・ヘミングウェイが飼っていた犬としても知られています。
ハバニーズの大きさと寿命
ハバニーズの体高は23〜27cm(21〜29cmが許容範囲)ほどで、体重はおよそ3〜6kgになります。寿命は14〜16年ほどといわれています。
ハバニーズの被毛
ハバニーズの被毛は、柔らかく長く密集して生えているのが特徴です。ハバニーズの被毛タイプ
ウェーブがかかったシルクのような長い毛を持つハバニーズが一般的ですが、毛が縄のように絡み合った「コーディッドコート(corded coat)」と呼ばれるハバニーズもいます。ハバニーズの毛色の種類
「ブラック」「クリーム」「フォーン」など、ハバニーズにはさまざまな毛色が存在します。ブラック(黒)

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クリーム

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フォーン

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ハバニーズの性格
ハバニーズの性格は、賢く、社交的。また、ピエロのようだと表現されることもあるほど面白い性格の持ち主として知られています。吠えることがあまりないのも「シティ・ドッグ(都会向けの犬)」と言われる理由です。
見た目が可愛く、飼いやすいという理由から、アメリカではなかなかの人気者なのです。攻撃性のある動物でなければ、他のペットと一緒に飼うのは問題ありません。
ハバニーズの育て方
ハバニーズはとても賢くしつけやすいと言われていますが、しつけをする上で注意することがあります。ハバニーズのしつけ方
賢く飼い主の気持ちに敏感に反応するハバニーズには「できなかったら叱る」ではなく「できたら大げさに褒める」というポジティブなしつけ方でしつけてください。また、ハバニーズの社交性を引き出すため、子犬のころから他の犬と遊ばせてあげることも大事です。
ハバニーズのお手入れケア
ハバニーズの長い毛を美しく保つには、ブラッシングが欠かせません。コームや柔らかいブラシなどを使って、週に2、3回はブラッシングをしてあげるようにしましょう。定期的にシャンプーしてあげることも大切です。
涙やけを防ぐために、目の周りを乾いた柔らかいタオルで優しく拭いてあげるケアも必要です。
濡らしたガーゼやペーパータオルなどで耳を掃除するのも忘れないようにしましょう。
ハバニーズの体型・体重管理
健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア」(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。
参照:『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)
YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは獣医師の佐藤先生が体重の測り方やボディコンディションスコアの確認方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ハバニーズの食事

犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。
PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
ハバニーズのかかりやすい病気
ハバニーズは健康的で、長生きをする犬といわれています。しかし小型犬によく見られる「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や「軟骨異形成」「心雑音」「目の疾患」などに注意が必要です。
ハバニーズに似ている犬種と違い
ハバニーズによく似た犬種に「マルチーズ」「ボロニーズ」「ビションフリーゼ」がいます。マルチーズ

ハバニーズとマルチーズは同じ祖先を持つのではないかといわれており、ウェーブがかった毛や丸く大きな目など、たくさんの共通点があります。
ハバニーズとマルチーズの大きな違いは、毛色です。フォーンやブラックなど、さまざまな毛色を持ったハバニーズがいますが、マルチーズは基本的にはホワイト一色であるとされています。
また、ハバニーズが最低およそ3kgであるのに対して、マルチーズは最大で3kg。ハバニーズのほうがマルチーズより少し大きいというのも違いのひとつです。
ボロニーズ

一見、見分けるのが難しいですが、体重はおよそ2.5〜4kgでハバニーズより小さく毛色はホワイト一色です。
ビションフリーゼ

アフロカットが似合うビションフリーゼとハバニーズとの違いは真っ白でクルクルした巻き毛です。
ハバニーズの迎え方

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一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。
白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップによって取り扱いがあるか分かれる犬種のため、実際に足を運ぶ前に確認することをおすすめします。ハバニーズと素敵な毎日を!
愛情たっぷり、コミカルな動きで人気のハバニーズ。彼らとの暮らしは、きっと笑顔たっぷりの素敵な毎日になること間違いありません。
参考文献