チャウチャウの飼い方|性格・寿命・しつけ・かかりやすい病気などを解説
チャウチャウは、ライオンの鬣のように豊かな被毛と、その毛に埋もれている目はとても愛嬌のある癒やし顔です。とても古い歴史を持っているチャウチャウは食用や毛皮としても利用されていたそうです。チャウチャウの歴史や性格、寿命や大きさ、毛色などの特徴、かかりやすい病気などについてドッグトレーナーの長根が紹介します。
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チャウチャウの基礎知識
チャウチャウは英語で「Chow Chow」と表記します。名前の由来ははっきりとはわかっていません。しかし、チャウチャウはそり犬として活躍していたこともあり、中国でそりのことを「チャウ」ということからその名がついたのではと考えられています。また、舌が青黒いことから「黒舌犬」とも呼ばれています。チャウチャウの歴史
原産は中国で、2000年以上前から飼われている犬種です。特にモンゴル族が狩猟と番犬用に飼っていたといわれています。また、必要に応じて食料や毛皮にも活用されていたようです。北欧タイプのスピッツ犬やマスティフの血が入っているといわれています。チャウチャウは中国の鎖国対策によって他国にその姿は知られることがなく、18世紀後半にイギリスに輸入され、1925年イギリスのドッグショーに出たことで知られるようになりました。チャウチャウの性格や特徴
チャウチャウは、ライオンのような豊かな被毛を持っています。小さな目と短い鼻、巻いた尻尾が特徴的です。また、腰部(肋骨の端から腸骨まで)が短く、しっかりした体格をしています。他の犬種と比べ、最も特徴的なのは青みがかった黒い舌です。性格は、誠実で静かですが、警戒心や独立心が強いので知らない人に対しては攻撃的になることもあります。チャウチャウはどうして舌が青いの?
舌が青いことから「青舌犬」ともいわれていますが、はっきりとした理由は分かっていないそうです。舌が青いのはチャウチャウだけでなく、近縁であると考えられているシャーペイという犬種も舌が青いです。そのため、チャウチャウや、シャーペイの祖先の犬も舌が青かったのではと考えられています。また、チャウチャウや、シャーペイはもともと舌が青いですが、他の犬種でも「チアノーゼ」という病気で舌や唇の色が青紫や青色になることもあります。ちなみに、キリンも舌が青紫色です。高い木の葉を舌で巻き取って食べることから、日焼け防止のためだと考えられているようです。
チャウチャウの毛色
主な毛色は全身の色が1色で、ブラック(黒)、レッド(茶)、ブルー(黒みがかった灰色のことで濃淡の幅が広いです。)、フォーン(金色がかった色です。)、クリーム、ホワイト(白)があります。たまに、シェード(※)である毛色の子もいます。※一本の被毛の毛先から中程にかけての色と中程から付け根にかけての色にわずかな陰影・濃淡があることをいいます。
ブラック
レッド
フォーン
クリーム
チャウチャウの毛質
チャウチャウには毛の長い「ロングコート」と毛の短い「スムースコート」の2種類がいます。どちらも、太くて硬い毛のオーバーコートと、細くて柔らかいアンダーコートの二つの毛を持っている「ダブルコート」です。チャウチャウの大きさや寿命
体重は約20~32キログラムほどで、体高は45~56センチメートルほどです。寿命は10年前後といわれています。チャウチャウの育て方
チャウチャウは肥満になりやすい犬種です。散歩は、朝と夕方の各30分ほどしてあげるようにしましょう。チャウチャウのしつけ方
警戒心があり、番犬の性質があるチャウチャウは、子犬の頃からいろいろな刺激に慣らしてあげましょう。子犬が恐怖心を抱き始めるといわれている4カ月までに、抱っこ散歩や、チャイムの音などの刺激を与えることで、日常生活で警戒する必要がないことを教えることができます。チャウチャウのお手入れケア
チャウチャウは本来、トリミングの必要がない犬種です。毛量が多いので毎日のブラッシングは欠かせません。夏季やオシャレとして「ライオンカット」や「ポメラニアンカット」など、トリミングをしている子もいます。しかしカットしてしまうことで、体温調節が上手くできなかったり、毛質が変わってしまったりすることもありますので、トリマーさんによく相談してみましょう。チャウチャウの雑種(ミックス)
何世代にもわたって交配された混血の犬をのことを「雑種」と呼びますが、最近では1世代の混血の犬を「ミックス」と呼ぶそうです。ネットで話題のもふもふのチャウチャウ×ハスキーは、ハスキーとチャウチャウの他に体が大きいことから、アラスカンマラミュートも混ざっているのではといわれています。チャウチャウの迎え方
一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪だって生えるし、病気もするかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないということをもう一度よく考えましょう。チャウチャウの価格/値段
一般的な価格の相場は20万円前後ですがどこから迎えるか、血統や毛色によっても値段が変わってきます。保護犬の里親になる
保護され新しく里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。しかしその多くは成犬であり、子犬が欲しい場合は見つけるのが難しいです。保護犬を引き取る場合、保健所からと保護犬を譲渡している団体から引き取る場合があります。ブリーダーやペットショップからの購入を考える前に一度覗いてみてはいかがでしょうか。保護犬の里親募集サイト「OMUSUBI」(お結び)も、ぜひ覗いてみてください。
ブリーダーから迎える
ペットショップでは見かけることの少ないチャウチャウは、ブリーダーさんから迎える人が多いようです。毛色や性別など直接見て選ぶことができます。飼育環境がどうかを見ることは、良質なブリーダーであるか、そうでないかを見極めるポイントです。ペットショップから迎える
ペットショップではなかなか見かけない犬種です。ペットショップから迎えることを考えている場合は、どこのペットショップならチャウチャウがいるのか調べる必要があります。チャウチャウと楽しい暮らしを!
穏やかな表情と、もふもふの毛並みに癒やされること間違いなしのチャウチャウですが、成犬になれば体重も体高も大きくなり、力も強くなります。楽しいチャウチャウライフを過ごすためには、飼う前からチャウチャウのことをよく勉強して、家族でルールを決めましょう!OMUSUBIなら子犬からシニア犬まで探せます!
