
チャウチャウの飼い方!性格や寿命、しつけなどをトレーナーが解説
チャウチャウは、ライオンの鬣のように豊かな被毛と、その毛に埋もれている目はとても愛嬌のある癒やし顔です。とても古い歴史を持っているチャウチャウは、食用や毛皮としても利用されていたそうです。本稿ではチャウチャウの歴史や性格といった基礎知識から、しつけ、かかりやすい病気などをドッグトレーナーの長根が紹介します。
チャウチャウの基礎知識

英語表記 | CHOW CHOW |
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原産国 | 中国 |
サイズ | 大型犬 |
体高 | 45~56cm |
体重 | 20〜32kg |
寿命 | 10歳前後 |
チャウチャウの名前の由来ははっきりとはわかっていません。
チャウチャウはそり犬として活躍していたこともあり、中国でそりのことを「チャウ」ということからその名がついたのではと考えられています。
また、舌が青黒いことから「黒舌犬」「青舌犬」とも呼ばれています。
チャウチャウの歴史

原産は中国で、2000年以上前から飼われている犬種です。特にモンゴル族が狩猟と番犬用に飼っていたといわれています。
また、必要に応じて食料や毛皮にも活用されていたようです。北欧タイプのスピッツ犬やマスティフの血が入っているといわれています。
チャウチャウは中国の鎖国対策によって他国にその姿は知られることがなく、18世紀後半にイギリスに輸入され、1925年イギリスのドッグショーに出たことで知られるようになりました。
チャウチャウの性格や特徴

性格
性格は、誠実で静かな犬種です。警戒心や独立心が強いため、知らない人に対しては攻撃的になることもあります。特徴
チャウチャウは、ライオンのような豊かな被毛を持っています。小さな目と短い鼻、巻いた尻尾が特徴的です。また、腰部(肋骨の端から腸骨まで)が短く、しっかりした体格をしています。他の犬種と比べ、最も特徴的なのは青みがかった黒い舌です。
チャウチャウの舌が青黒い理由
舌が青黒いことから「黒舌犬」「青舌犬」ともいわれていますが、はっきりとした理由は分かっていません。舌が青黒いのはチャウチャウだけでなく、近縁であると考えられているシャーペイという犬種も舌が青黒いです。
そのため、チャウチャウや、シャーペイの祖先の犬も舌が青黒かったのではと考えられています。
また、チャウチャウや、シャーペイはもともと舌が青いですが、他の犬種でも「チアノーゼ」という病気で舌や唇の色が青紫や青色になることもあります。
チャウチャウの毛色

主な毛色は全身の色が1色で「ブラック(黒)」「レッド(茶)」「ブルー(黒みがかった灰色のことで濃淡の幅が広いです)」「フォーン(金色がかった色)」「クリーム」「ホワイト(白)」があります。
たまに「シェード(※)」である毛色の子もいます。
※一本の被毛の毛先から中程にかけての色と中程から付け根にかけての色にわずかな陰影・濃淡があることをいいます。
チャウチャウの毛質
チャウチャウには毛の長い「ロングコート」と毛の短い「スムースコート」の2種類がいます。どちらも、太くて硬い毛のオーバーコートと、細くて柔らかいアンダーコートの二つの毛を持っている「ダブルコート」です。
チャウチャウの育て方

チャウチャウは肥満になりやすい犬種です。
散歩は、朝と夕方の各30分ほど散歩するようにしましょう。
チャウチャウのしつけ方
警戒心があり、番犬の性質があるチャウチャウは、子犬の頃からいろいろな刺激に慣らしてあげましょう。子犬が恐怖心を抱き始めるといわれている4カ月までに、抱っこ散歩や、チャイムの音などの刺激を与えることで、日常生活で警戒する必要がないことを教えることができます。
チャウチャウのお手入れケア
毛量が多いため、毎日のブラッシングは欠かせません。チャウチャウは本来、トリミングの必要がない犬種です。夏季やオシャレとして「ライオンカット」や「ポメラニアンカット」など、トリミングをしている子もいます。
カットすることで、体温調節が上手くできなかったり、毛質が変わってしまったりすることもありますので、トリマーさんによく相談してみましょう。
チャウチャウがかかりやすい病気

血液の流れは著しく悪くなり心臓へ負担が生じる疾患「肺動脈狭窄症」や「気管虚脱」に注意が必要です。
また、大型犬に多く見られる「股関節形成不全」、瞼が内側にめくれ角膜に刺激を与え炎症が起きる「眼瞼内反症」(逆さまつ毛)「脱毛症」といった病気にもかかりやすいです。
チャウチャウの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。
白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
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ブリーダーから迎える
ペットショップでは見かけることの少ないチャウチャウは、ブリーダーさんから迎える人が多いようです。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップではなかなか見かけない犬種です。ペットショップから迎えることを考えている場合は、どこのペットショップならチャウチャウがいるのか調べる必要があります。
月齢や血統、ペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は20万円前後です。