セントバーナードの飼い方|大きさや寿命・特徴・登場作品など

セントバーナードの飼い方|大きさや寿命・特徴・登場作品など

迫力ある見た目と、温厚な性格のギャップが魅力的なセントバーナード。山岳救助犬として活躍するほど賢く、強い責任感を持つ犬種です。今回は、セントバーナードのしつけやお手入れなどの方法、かかりやすい病気、性格などをドッグトレーナーの長根が紹介します。

基礎知識

英語表記 Saint Bernard
原産国 スイス
サイズ 大型犬
体高 約65~90センチメートル
体重 約54~91キログラム
寿命 約6~10年



セントバーナードという名前は、グラン・サン・ベルナール修道院に由来します。修道院で番犬として飼われていた犬が、雪山での遭難者を救助する救助犬として活躍したことから、修道院の名前にちなんで名付けられました。体の大きさには個体差があり、100㎏を超える場合もある大型犬です。

歴史

スイスとイタリアとの国境にあるグラン・サン・ベルナール修道院で、17世紀中頃から護衛と保護のために大型のマウンテンドッグが飼われていました。番犬として活躍する一方で、探索能力に長けていることが明らかになると、雪や霧で遭難した人を捜索するために用いられるようになりました。ナポレオンとともに山越えをした兵士による口述があり、19世紀にはヨーロッパ中にセントバーナードの名声が広がりました。

首元の樽

セントバーナードと言えば、雪山で首元に樽を付けている姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実はあの樽の中にはブランデーやウイスキーなどのお酒が入っていて、雪山で遭難した人の体を温めるために用いられていました。山岳救助犬として、バリーが有名です。

多くの作品に登場するセントバーナード

迫力ある外見と、穏やかな性格のギャップで人々を惹きつけるセントバーナードは、いくつかの作品に登場しています。『アルプスの少女ハイジ』に出てくるヨーゼフや、『あらいぐまラスカル』のハウザー、映画『ベートーベン』のベートーベン、そしてアイドルマスターなどにも登場しています。

アルプスの少女ハイジ

日本のテレビアニメである『アルプスの少女ハイジ』に登場する、ヨーゼフというハイジの飼い犬は、セントバーナードです。作中では、性格の温厚さや頼りになるセントバーナードの性格をよく表しています。

ベートーベン

1992年にアメリカで公開された動物映画『ベートーベン』は、ペット泥棒のもとから逃げ出した一匹のセントバーナードであるベートーベンと、犬嫌いな主がいる一家が繰り広げる動物コメディです。セントバーナードの賢さが描かれた、笑いのある楽しい作品です。翌年の1993年には、『ベートーベン2』が公開されています。

セントバーナードの特徴・性格

体全体が筋肉質で、バランスの取れた体つきをしています。かつて雪山で活動していたこともあり、太ももや脚は特に発達しています。丸みを帯びた特徴的な頭部をしていて、注意深い表情をしています。「迫力」や「巨大」といった表現がよく似合います。また、セントバーナードには、「ショートヘアード(スムース・コート)」と「ロングヘアード(ラフ・コート)」の二種類存在します。どちらもダブルコートで、非常に高密度でタフな毛質をしていますが、滑らかな触り心地です。性格については、人懐っこさは生まれながらのもので、非常に温和で辛抱強く、優しい性格の持ち主です。しかし、自分で考える能力もあり、責任感の強い性格でもあります。

ショートヘアード


ロングヘアード


毛色

ホワイトに、様々な大きさの赤茶のまだらがあるのが一般的で、まだらに違いはありますが基本的な構成は変わりません。胸や脚、マズル、うなじはホワイトのマーキング、顔の左右には暗めの茶色いマーキングがあります。

セントバーナードとバーニーズマウンテンドッグ

セントバーナードとバーニーズマウンテンドッグは、どちらもスイス原産国の大型犬で外見も似ていますが、よく見ると顔の表情が異なります。バーニーズマウンテンドッグは、可愛らしい笑顔が映える顔立ちをしていますが、セントバーナードは哀愁漂う、知性を感じられる表情をしています。

バーニーズマウンテンドッグ


セントバーナードの飼い方

ショートヘアードとロングヘアードどちらの種類も暑さに弱いため、高温多湿な日本では室温と湿気に十分注意する必要があります。体も大きいため、十分に飼える広さが必要なうえに、ほかの大型犬よりも食費がかかります。



お手入れ・散歩

毛量が多く抜けやすいため、2、3日に1回ブラッシングする必要があります。換毛期にはできるだけ頻繁にブラッシングしてあげましょう。また、よだれが出やすい犬種でもあるので、こまめに拭いてあげましょう。散歩は、1日に60分以上が目安です。


しつけ

温和な性格とは言っても、力が強いため飼い主がコントロールできるよう、子犬のころからきちんとしつけをすることが大切です。力の強さから、誤って物を壊してしまうことがあるかもしれないので、犬が届く範囲に壊されたくないものを置かないことを徹底しましょう。



セントバーナードのかかりやすい病気

体が大きく体重もかなりあるため、さまざまな疾患が生じる可能性があります。歩き方に異常を起こす「股関節形成不全」や、大型犬によくみられる「拡張型心筋症」「胃捻転」などがあります。ほかに泡をふいてけいれんしてしまう「てんかん」があります。

セントバーナードの迎え方

セントバーナードを迎えるには、ペットショップや里親、ブリーダーからなどがあります。

価格/値段

迎える方法によりますが、15~30万円が平均となっています。

保護犬の里親になる

保護され新しく里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。しかしその多くは成犬であり、子犬が欲しい場合は見つけるのが難しい。保護犬を引き取る場合、保健所からと保護犬を譲渡している団体から引き取る場合があります。

ブリーダーやペットショップからの購入を考える前に一度覗いてみてはいかがでしょうか。保護犬の里親募集サイト「OMUSUBI」(お結び)も、ぜひ覗いてみてください。

ブリーダーから購入する

セントバーナード専門のブリーダーも存在します。購入時の注意点、その犬の性格に合ったしつけの仕方などを相談することができるので、安心してペットとの生活を迎えることができます。

ペットショップで購入する

ペットショップの場合、2、3カ月の子犬が売られており、4カ月を過ぎたら値下げされることがほとんどです。

世界中の人々を惹きつける魅力

映画の主役を務めたり、アニメで重要な役割を担っていたりと、セントバーナードは世界でも愛されています。そんなセントバーナードとの優雅な休日を、自然あふれる公園などで過ごしてみてはいかがでしょうか。
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