シェルティ(シェットランドシープドッグ)の飼い方!性格やしつけなどを解説

シェルティ(シェットランドシープドッグ)の飼い方!性格やしつけなどを解説

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元気いっぱいで人と作業したり、トレーニングしたりすることが大好きなシェットランドシープドッグは、犬種ランキングでも上位の人気犬種です。「シェルティ」の愛称でも知られ、豊富な毛と首周りの飾り毛が魅力的です。本稿ではシェルティの性格や毛色や寿命といった基礎知識や、かかりやすい病気などをドッグトレーナーの長根が紹介します。

シェルティの基礎知識

シェルティ(シェットランドシープドッグ)

英語表記 Shetland Sheepdog
原産国 イギリス
サイズ 小・中型犬
体高 33~41cm
体重 6~7kg
寿命 11~13歳

シェットランドシープドッグは「シェルティ」の愛称でも親しまれています。コリーと似ていますが、コリーと比べてとても小さい犬種です。

シェルティの歴史

見つめるシェルティ

シェットランドシープドッグは、イギリスの最北端にあるシェットランド諸島原産の「牧羊犬」です。

一説によるとスコットランドのボーダーコリーの祖先で、小型の家畜の番犬をしていた犬と、サモエドやポメラニアンなどのスピッツ系が交配された混血に、ラフ・コリーが交配されて作出されたと伝えられています。

19世紀の終わり頃にイギリスに紹介され、血統書団体によって1909年に登録されていましたが、当時は「作業タイプ」と「ショータイプ」の2種類がいて、大きさなども一定していなかったそうです。

シェルティの毛色

毛色は主に「セーブル」「トライカラー(ブラック、ホワイト&タンともいわれている)」「ブルーマール」「バイブラック(ブラック&ホワイト)」「バイブルー(ブルーマール&ホワイト)」などがあります。

セーブル

シェルティのセーブル

トライカラー

シェルティのトライカラー

ブルーマール

シェルティのブルーマール

バイブラック(黒白)

バイブラックのシェルティ

バイブルー(ブルーマール&ホワイト)

バイブルーのシェルティ

シェルティの目の色

一般的には茶色の目ですが、ブルーマールの遺伝子をもつ子には両目がブルーの「ブルーアイ(チャイナ)」、片目がブルーと茶色の「オッドアイ」、両目がブルー色で宝石のように散りばめられた「マールアイ」などがあるそうです。

ブルーアイ

ブルーアイのシェルティ

オッドアイ

オッドアイのシェルティ

シェルティの性格や特徴

シェルティの子犬

小型で長毛で、特に首周りの飾り毛が特徴的です。賢く、俊敏で飼い主に対してとても従順です。

牧羊犬として活躍していたので、動くものに反応して追いかけたりしやすいです。

耳の形について

どんな犬種にもスタンダードと呼ばれる基本的な形があります。シェルティの耳は3/4を立て、1/4を前に垂らしている形がスタンダードとされています。

生まれてそのままだと立ち耳になることがほとんどで、耳が完全に立つ前に形を決めて固定するという「耳セット」をしている人が多いです。

シェルティの育て方

シェルティのあくび

小さく賢いため、初心者でも比較的飼いやすい犬種です。しかし、運動量は必要ですし、毎日のブラッシングも必要です。

散歩は1日60分ほどしてあげましょう。


シェルティのしつけ方

人と何かをすることが好きな犬種なので、楽しくトレーニングすることで、しつけを覚えるもの早いです。

子犬の頃にいろいろな刺激に慣れさせることで、吠えにくくなりますし、呼び戻しの練習も子犬の頃からやりましょう。


シェルティのお手入れケア

シェルティは「オーバーコート(太くて硬い毛)」と「アンダーコート(細くて柔らかい毛)」の二つをもつダブルコートと呼ばれる被毛を持っています。

シェルティはカットの必要はない犬種ですが、長くて量のある毛は絡まりやすく、すぐに毛玉ができてしまいます。

ブラッシングは毎日してあげましょう。


シェルティの体型・体重管理

健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。

ボディコンディションスコア(BCS)

YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは獣医師の佐藤先生が体重の測り方やボディコンディションスコアの確認方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。




シェルティの食事

PETOKOTO FOODS

犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。

1. 総合栄養食を適量与える

犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。

総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。


2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ

犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。

そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る



シェルティがかかりやすい病気

元気のないシェルティ

代謝を活発にするためのホルモンが減少してしまう「甲状腺機能低下症」に注意しましょう。

また「骨折」「白内障」「皮膚炎」にもかかりやすいため、要注意です。

シェルティの迎え方

見つめるシェルティ

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。

白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。

保護犬から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

OMUSUBIで保護犬猫を探す


ブリーダーから迎える

好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。

実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。

ペットショップから迎える

ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。

月齢や血統、ペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は10~25万円ほどです。

まとめ

シェルティ(シェットランドシープドッグ)
シェルティは賢く俊敏で飼い主に対してとても従順
お散歩は1日60分以上行きましょう
カットの必要はないが毛玉になりやすいため毎日ブラッシングをしましょう
体重が約6~7kg、寿命は11〜13年前後
甲状腺機能低下症、骨折、白内障、皮膚炎に注意
体は小さくても運動神経のいいシェルティと一緒に楽しむにはドッグスポーツがおススメです!

ドッグスポーツは主に「アジリティー」「フライングディスク」「フライボール」などがあり、どれも競技大会がありますので一緒に目指してみるのもいいかもしれません。


参考文献