ジャックラッセルテリアの飼い方!性格や寿命、しつけ方などトレーナーが解説

ジャックラッセルテリアの飼い方!性格や寿命、しつけ方などトレーナーが解説

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ジャックラッセルテリアは、小さくても元気いっぱい、遊び好きな性格で、日本でも人気の犬種です。本稿では、ジャックラッセルテリアの歴史や性格といった基礎知識から、特徴、かかりやすい病気などをドッグトレーナーの長根が紹介します。

ジャックラッセルテリアの基礎知識

ジャックラッセルテリア

英語表記 Jack Russell Terrier
原産国 イギリス (改良国:オーストラリア)
サイズ 小型犬
体高 25~26cm
体重 4~7kg
寿命 13~14歳前後

ジャックラッセルテリアの名前の由来は、イギリスに住んでいたジョン・ラッセル牧師によって作られたからだといわれています。


ジャックラッセルテリアの歴史

ジャックラッセルテリアはキツネ狩りのために、1800年イングランドで誕生しました。

巣穴に潜り込んで追い立てる犬種を作るために、フォックステリアの血統を改良したそうです。また、飼いやすくするためにウェルッシュコーギーペンブローグと交配したといわれています。

ジャックラッセルテリアと似た犬種

パーソンラッセルテリア
パーソンラッセルテリア

ジャックラッセルテリアと似た犬種に「パーソンラッセルテリア」という犬種がいます。

ジョン・ラッセル牧師はタイプの統一よりも、狩猟の素質を高めていくことにこだわり、テリア間での交配を進めました。

しかし、当初のジャックラッセルテリアとは異なる形となり、当時の姿と能力を求め、復元され生まれたのがパーソンラッセルテリアだと考えられています。

「ジャックラッセルテリア」と「パーソンラッセルテリア」は基本的には似ていますが、体高が高く、体格がスクエア型に近い犬を「パーソンラッセルテリア」とし、体高が低くわずかに体長が長い方を「ジャックラッセルテリア」と知られています。

ジャックラッセルテリアの毛色

毛色はホワイトが優勢で、ブラックやタンの色が入っています。

ホワイトタン

ホワイトタンカラーのジャックラッセルテリア

ブラックホワイト

ブラックホワイトカラーのジャックラッセルテリア

トライカラー

トライカラーのジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアの被毛の種類(毛質)

ジャックラッセルテリアには被毛のタイプが「スムース」「ラフ」「ブロークン」と3種類あります。

スムース

スムースのジャックラッセルテリア

短く真っすぐな被毛のことを指します。

ラフ

ラフのジャックラッセルテリア

サラッとした粗く長い被毛です。

ブロークン

ブロークンのジャックラッセルテリア

バリバリした毛質で硬く、立っている被毛のことをいいます。

ジャックラッセルテリアの性格や特徴

散歩中のジャックラッセルテリア

頭がよく活発な犬種です。ほどよい体の大きさと筋肉、柔軟なボディーが特徴的です。

力強く行動的でしなやかなワーキングテリアです。運動能力が高いため、ドッグスポーツなど一緒に楽しみたい方に向いてます。

ジャックラッセルテリアの育て方

ドッグランを走るジャックラッセルテリア

小型犬ですが、ワーキングドッグならではの賢さと体力があります。毎日の散歩は1日60分以上するか、ドッグランで走らせてあげましょう。

また、頭を使ったゲームをすることもおすすめです。例えば「ノーズワーク(宝探し)」のゲームは、室内でもできるため、雨の日などは積極的に行いましょう。


ジャックラッセルテリアのしつけ方

作業犬としての気質から攻撃性があり、咬み癖などの行動が出やすい犬種です。

子犬の頃から、咬んでもいいものと悪いものを教えていきましょう。また、好きなおもちゃなど一度くわえたら離さなくなることもありますので、くわえた物を離すことも覚えさせましょう。


ジャックラッセルテリアのお手入れケア

スムースの場合トリミングの必要はありませんが、こまめにブラッシングしてあげましょう。

ラフやブロークンの場合は、定期的なカットや、毛を硬くするたの「ストリッピング」といったトリミングが必要です。


ジャックラッセルテリアの体型・体重管理

健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。

ボディコンディションスコア(BCS)

YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは獣医師の佐藤先生が体重の測り方やボディコンディションスコアの確認方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。




ジャックラッセルテリアの食事

PETOKOTO FOODS

犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。

1. 総合栄養食を適量与える

犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。

総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。


2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ

犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。

そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る



ジャックラッセルテリアがかかりやすい病気

上目遣いするジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアは、後ろ脚の膝蓋骨が正常な位置から内外に外れてしまう「膝蓋骨脱臼」や大腿骨頭への血行が阻害され、骨頭が壊死してしまう「レッグペルテス」にかかりやすいです。

また、糖尿病も気を付けたい病気です。


ジャックラッセルテリアの迎え方

テラスにいるジャックラッセルテリア

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。

白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。

保護犬から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

OMUSUBIで保護犬猫を探す


ブリーダーから迎える

好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。

実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。

ペットショップから迎える

ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。

月齢や血統、ペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は15~25万円ほどです。

ジャックラッセルテリアと楽しい暮らしを!

森林にいるジャックラッセルテリア

頭もよく運動能力の高いジャックラッセルテリアを満足させるには、散歩だけでは少し足りないかもしれません。

一緒に楽しむことのできるドッグスポーツや、家でも頭を使うゲームを取り入れることで満足させてあげることができます。


参考文献