アラスカン・マラミュートの飼い方!性格・特徴、迎える方法などを紹介

アラスカン・マラミュートの飼い方!性格・特徴、迎える方法などを紹介

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シベリアンハスキーのような外貌のため、間違われやすいですが、ハスキーよりも一回り大きい体をしているアラスカン・マラミュート。狼のようにかっこいい外見だけでなく、友好的な性格も魅力の一つです。なかなか日本では見かけない犬種ですが、今回はアラスカンマラミュートの基本知識から、迎え入れ方、気をつけたい病気などを紹介します。

アラスカン・マラミュートの基礎知識

アラスカンマラミュートのアップ

英語表記 ALASKAN MALAMUTE
原産国 アメリカ合衆国
サイズ 大型犬
体高 約58〜64cm
体重 約34~38㎏
寿命 11歳前後

アラスカン・マラミュートは北極のそり犬としては最古の犬種の1つで、深い胸と、筋肉のよく発達した体の、力強い犬種です。

アラスカン・マラミュートの歴史

アラスカン・マラミュートはそりを引く犬の中でも古い犬種のひとつです。

アラスカ西部の海岸地方に住んでいたアメリカ・エスキモーのマラミュート族が、そり引きや狩猟、漁業に使っていました。

アラスカン・マラミュートは白人がアラスカに上陸するまで純粋が保たれていましたが、白人の上陸後賞金を賭けたそり引きレースが流行するようになり、他犬種との雑交がみられるようになりました。

特に1909年からの10年間はその傾向が強かったものの、純粋犬保存運動が起こり、1926年以降改良が行われました。

AKCでは1935年にアラスカン・マラミュートの登録第1号が記録されています。

アラスカン・マラミュートの大きさと寿命

アラスカン・マラミュートの理想体高は男の子が63.5cm、女の子が58.5cmで、理想体重は男の子が38kg、女の子が34kgです。

寿命は11歳前後といわれています。


アラスカン・マラミュートの性格

基本的に愛情深く、友好的な性格のアラスカン・マラミュート。

忠実で、献身的なコンパニオンドッグで、いつでも遊びに乗ってくれます。しかし、成犬になると筋肉が発達し、威厳が備わり、貫祿が備わります。

アラスカン・マラミュートの特徴

アラスカンマラミュート

毛色

通常の毛色は、ライトグレーからブラックまでの色と、セーブルからレッドまでの色とさまざまです。

被毛

皮膚を守る主毛と、保温のための副毛を持つダブルコートの犬種です。換毛期には大量に毛が抜けるため、毎日ブラッシングが必要になります。


アラスカンマラミュートを迎える上での注意点

伏せをするアラスカンマラミュート

しつけ

愛情深く、忠実な性格のアラスカンマラミュートですが、屈強な体格と持久力を持ち合わせているため、子犬の頃から信頼関係を築いておかなければ、後々手を焼く可能性があります。

基本的なしつけは小型犬や中型犬と変わりませんが、特に注意したいのは、身体の大きさと力の強さです。

それらが原因で事故が起こりやすいときが「散歩中」です。そのため、散歩時のしつけ、トレーニングはしっかり行いましょう。

引っ張りはもちろん、他の人や犬への興奮をきちんとコントロールできるように、どんな時でもコマンドに反応できるよう、子犬の時から練習していきましょう。

運動不足はストレスの原因に

毎日2時間以上は散歩しましょう。散歩だけでなく、定期的に思いっきり走り回れるドッグランに連れて行って運動不足にさせない配慮が必要です。

ケア

被毛が抜けやすい犬種のため、日常的にブラッシングすることをオススメします。

犬にブラッシングをする目的は毛をとかすことだけではありません。皮膚に刺激を与えることによって血行促進や新陳代謝、死毛などが取り除ける効果が期待できます。

皮膚に刺激を与える意味でも、ブラッシングは大切なことといえます。

温度管理は要注意

被毛が多く、寒さに強い犬種ですが、反対に暑さは苦手な犬種です。特に夏場は熱中症にさせないよう心がけましょう。

愛犬が口を開けて舌を出しながら「ヘッヘッ」とパンティングと呼ばれる呼吸をしていれば「暑がっている」状態のため、こまめに室温管理を行い、快適な空間作りをする必要があります。


アラスカンマラミュートの体型・体重管理

健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。

ボディコンディションスコア(BCS)

YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは獣医師の佐藤先生が体重の測り方やボディコンディションスコアの確認方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。




アラスカンマラミュートの食事

PETOKOTO FOODS

犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。

1. 総合栄養食を適量与える

犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。

総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。


2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ

犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。

そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る



アラスカンマラミュートがかかりやすい病気・怪我

雪をかぶったアラスカンマラミュート

胃捻転

胃が捻転することで、胃を始めとするその他の臓器に悪影響を与える緊急疾患です。気づかずに放置してしまうと、生死に関わるため、早期発見・早期治療が重要になります。

ごはん直後の運動が原因であることが多いです。散歩は食前に行くか、食後はある程度時間を置いてから運動させるようにしましょう。


股関節形成不全

股関節の発育異常によって、股関節連結が緩み、不安定になっている状態を指します。それにより、関節炎や形成異常の原因になることも。

犬の股関節形成不全の原因には不明な部分が多いものの、遺伝的要素は確認されています。また、過剰な栄養摂取による急速な体重増加と成長によって、支持軟骨組織の発育不均衡が起こることも因子の一つと考えられています。


アラスカンマラミュートの迎え方

伏せをしているアラスカンマラミュート

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。

子犬の頃と外貌が大きく変わり、白髪が生えれば、病気もするかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではない、ということをもう一度よく考えてみてください。

アラスカンマラミュートの価格(値段)

一般的な価格の相場は約20~50万円です。どこから迎えるか、血統や毛色によっても大きく値段が変わってきます。

保護犬の里親になる

保護され新しく里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。アラスカンマラミュートに似ている雑種も多くいるため、保護犬から迎える選択肢も考えてみてください。

ペトコト姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI」では、審査をした保護団体さんが募集していますのでぜひご覧ください。

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

OMUSUBIで保護犬猫を探す

ブリーダーから迎える

好みの毛色や、血統など条件がある場合は、ブリーダーからがいいでしょう。値段は毛色や血統によって差が出てきます。

ペットショップから迎える

アラスカンマラミュートを販売しているペットショップは少ないかもしれませんが、問い合わせしてみてもいいかもしれません。

アラスカンマラミュートと幸せな時間を

アラスカンマラミュートの横顔

暑さに弱いアラスカンマラミュートと遊ぶには冬がオススメです!

雪の積もったドッグランで思いっきり走らせてあげると、水を得た魚のように楽しそうな姿を見ることができるでしょう。

アラスカンマラミュートを家族に迎え、幸せな時間を過ごしてください!


参考文献