アイリッシュウルフハウンドの飼い方|性格や体重、寿命、しつけ、かかりやすい病気を解説
アイリッシュハウンドやウルフハウンドなどと呼ばれることもある、世界一大きな犬ともいわれるアイリッシュウルフハウンド。立ち上がるとおよそ180センチメートルと、成人男性の平均身長を超える背の高さになります。今回は、大きく優しい犬アイリッシュハウンドの飼い方、寿命、性格などをご紹介します。
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アイリッシュウルフハウンドの歴史と基礎知識

アイリッシュウルフハウンドはアイルランドで生まれた犬種です。その歴史はとても古く、ローマ帝国の執政官が7匹のアイリッシュウルフハウンドを献上された際には「すべてのローマ市民が感嘆の声をあげた」と文献に残っているほどです。15世紀には、家畜を狼から守るために農家で飼われていました。
アイリッシュウルフハウンドの最大の特徴はその大きさ。アメリカンケネルクラブに登録されている犬種の中で一番背の高い犬なのだそうです。
アイリッシュウルフハウンドの大きさと寿命
体高はオスで79センチメートル以上(理想の体高は81〜86センチメートル)、メスは71センチ以上。体重はオスが54.5キログラム以上、メスでも40.5キログラム以上になります。寿命はおよそ6〜8年といわれています。アイリッシュウルフハウンドに似ている犬種と違い
アイリッシュウルフハウンドにとても似ているのが、スコティッシュディアハウンドという犬種です。
Photo by Hanna Woźna - Gil -
アイリッシュウルフハウンドとスコティッシュディアハウンドは同じウルフハウンドタイプと言われるグループの犬種を改良して作られた犬種で、顔立ちや毛並みがとても似ています。体高も同じくらいなのですが、アイリッシュウルフハウンドのほうがスコティッシュディアハウンドより体重が重く、どっしりしている印象です。
アイリッシュウルフハウンドの性格
アイリッシュウルフハウンドは大きな身体に穏やかな性格を持ち合わせたとても優しい犬です。そのため番犬には向きませんが、賢く人の気持ちに敏感なことから、セラピードッグに向いていると言われています。アイリッシュウルフハウンドの被毛について
アイリッシュウルフハウンドはダブルコートを持つ犬種です。被毛のタイプ

アイリッシュウルフハウンドの被毛は、硬くゴワゴワしたオーバーコートと柔らかなアンダーコートのダブルコート構造になっています。
アイリッシュウルフハウンドの毛色
ブラック、グレー、レッド、クリームなど、いろいろな毛色を持つアイリッシュハウンドがいます。グレー

Photo by Tim Felce (Airwolfhound)
クリーム

Photo by Camillo 60
アイリッシュウルフハウンドの育て方
穏やかな性格で知られるアイリッシュウルフハウンドですが、一緒に暮らすにはさまざまなことに気をつける必要があります。アイリッシュウルフハウンドのしつけ方
アイリッシュウルフハウンドが大人になるには18カ月かかります。それまでは、1匹にすると自分自身を傷つけてしまったり物を破壊してしまったりする可能性があります。子犬の時期は、あまり長い間のお留守番は避けたほうがよさそうです。他の犬種と同様、小さな頃から他の犬と遊ばせて社交性を身につけるのは大切ですが、成犬と遊ばせるのではなく子犬同士で遊ばせてあげてください。また、しつけには「褒める」中心のポジティブな方法を用いましょう。運動したくない時に無理して運動させるのもNGです。アイリッシュウルフハウンドのお手入れケア
ダブルコート構造の被毛を持つアイリッシュウルフハウンドですが、他のダブルコートを持つ犬種に比べると季節の変わり目の抜け毛は少なめです。毎日のブラッシングは必要ありませんが、週に1度ほどブラッシングしてあげましょう。定期的な爪切りは必須です。アイリッシュウルフハウンドのかかりやすい病気
大きな病気を予防するため、アイリッシュウルフハウンドには腰、肘、目と心臓の定期的な検診が推奨されています。また、アイリッシュウルフハウンドを家族に迎えるのであれば胃捻転・胃拡張の症状や対処法についてよく知っておく必要があります。アイリッシュウルフハウンドの迎え方
アイリッシュウルフハウンドを家族に迎えるのには、ペットショップやブリーダーから探す方法と、シェルターから保護犬を迎える方法があります。ペットショップから迎える
ペットショップにいる犬や猫にはマイクロチップがもとから装着されていたり、ケージやおもちゃなどをセットにしてくれるところもあったりしますが、アイリッシュウルフハウンドを扱っているペットショップを見つけるのは少し難しいかもしれません。店舗を多くもつ大型ペットショップに問い合わせてみるのがよいでしょう。ブリーダーから迎える
ブリーダーを探すときには、評判やレビューをもとに信頼のおけるブリーダーを探すことをお勧めします。ブリーダーによってはアイリッシュウルフハウンドの飼い方やケアの方法を詳しく教えてくれることもあります。保護犬を家族に迎える
まずはお近くのペットシェルターや保健所を、アイリッシュウルフハウンドがいるか覗いてみるのもいいかもしれません。保護犬情報を掲載しているウェブサイト「OMUSUBI(お結び)」もチェックしてみてくださいね。アイリッシュウルフハウンドと穏やかな暮らしを
アイリッシュウルフハウンドは、少し繊細な面もありますが家族と過ごすのが大好きな愛情いっぱいの優しい大型犬です。アイリッシュウルフハウンドとの新しい生活は、彼らの性格と同じように穏やかでのんびりしたものになるかもしれませんね。OMUSUBIなら子犬からシニア犬まで探せます!

保護犬・保護猫の里親募集サイト「OMUSUBI(お結び)」では、審査を通過した信頼できる複数の保護団体が保護犬の里親さんを募集しています。生後数カ月からシニア犬まで、幅広い犬種が里親を待っています。興味のある人はぜひ利用してみてくださいね。