犬の手作りごはん簡単レシピや注意点をペット栄養管理士が解説
愛犬のためにごはんを手作りしてあげたい飼い主さん向けに、初心者の方でも簡単にできるレシピを紹介します。味付けや与えていい量など注意点についても、ペット栄養管理士が解説します。
愛犬のごはんを手作りする際の注意点
最初に、愛犬のごはんを手作りする際の注意点を解説します。愛犬が体調を崩したため病院に行ったところ、手作りごはんが原因だったというケースもあります。愛犬が楽しく、そして健康的に食事ができるように、注意点をしっかり守って与えましょう。
1. 毎日のごはんは「総合栄養食」を与える
ペトコトは手作りごはんを毎日の食事にすることは推奨していません。なぜなら、人と犬では必要な栄養が異なり、犬のごはんをつくるためには「犬の栄養」をしっかり学ばなければいけないからです。手作りごはんは特別な日やちょい足しトッピング、おやつ程度にしましょう。愛犬に毎日食べさせるごはんは、犬に必要な栄養がバランス良く配合されたペトコトフーズのような「総合栄養食」を選ぶようにしてください。
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2. 最適カロリー量を知る
犬にとっての最適カロリー量は、犬種や性別、年齢、体質、日々の運動量によって変わります。どんなに新鮮で栄養がバランス良く摂れるごはんがあったとしても、食べ過ぎれば体を壊してしまいますし、逆も同様です。愛犬の最適カロリー量は把握していますでしょうか?1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「ペトコトフーズ」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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【初心者向け】いつものフードにちょい足しトッピング
手作りに不安がある方は、いつものごはんにちょい足しするところから始めてはいかがでしょうか。季節の野菜や果物を少し乗せてあげるだけでも立派な手作りごはんになりますよ。注意点は、栄養のバランスを崩さないよう1日のカロリー量の10%だけをトッピングすること。最適カロリー量が150kcalの子なら、トッピングは15kcal以内に。例えばトマト1スライスを3kcalとすると、5枚以内が目安です。
「トマト」をちょい足し
トマトに含まれるカロテノイドリコピンは、肥満予防や、老化の抑制、脳の機能障害の抑制が期待できます。また、がんのワンちゃんにとっては抗がんの効果も見込めると研究されています。香りも彩も良いため、健康なワンちゃんにも喜んでもらえる食材です。- トマトを食べやすい大きさにカットしましょう。スライスでもブロックでも、お好みのカット方法で大丈夫です。
- カットしたトマトをフードの上に盛り付けて出来上がり。
※トマト1スライス=約3kcal
「スイカ」をちょい足し
スイカは豊富な水分を含み、熱中症が気になる夏場の水分補給に適しています。カリウムやβカロテン、リコピンも多く含み、疲労回復や抗酸化作用、抗がん作用が期待できます。ローカロリーでありながら甘くジューシーなスイカは、ワンちゃんも大好きなフルーツです。- スイカを食べやすい大きさにカットしましょう。スライスでもブロックでも、お好みのカット方法で大丈夫です。スイカの種は消化に悪いため、取り除いてあげましょう。
- カットしたスイカをフードの上に盛り付けて出来上がり。冷蔵または常温の状態でも、電子レンジで少し温めてあげてもいいでしょう。
※スイカ100g=約30kcal
「メロン」をちょい足し
メロンは水分を多く含み、熱を取ってくれる果物。香り高く潤いのあるメロンは、人と同じようにワンちゃんも大好きです。脱水症状や熱中症に注意が必要な夏の時期にオススメ。カリウムやビタミンCも多く含み、アデノシンは血液をサラサラにして心臓病の予防効果も期待できます。- 種を取って、ワンちゃんの食べやすい大きさにカットしてあげましょう。ワタにもビタミンCやβカロテン、食物繊維が含まれますので、細かくして一緒に食べさせてあげるといいでしょう。
- カットしたメロンをフードの上に盛り付けて出来上がり。
※メロン100g=約36kcal
「桃」をちょい足し
桃は低カロリーかつビタミンやカリウムが豊富な食材で、疲労回復や抗酸化作用、抗がん作用が期待できます。ワンちゃんも大好きなフルーツです。- 種を取って、ワンちゃんの食べやすい大きさにカットしてあげましょう。ワタにもビタミンCやβカロテン、食物繊維が含まれますので、細かくして一緒に食べさせてあげるといいでしょう。
- カットしたメロンをフードの上に盛り付けて出来上がり。
※桃1スライス=約4.9kcal
【中・上級者向け】特別な日に「今月の一皿」
誕生日やおうち記念日、季節の行事など特別な日に愛犬のごはんを特別なものにしたいという飼い主さんも多いと思います。ペトことでは連載「今月の一皿」として、ペット食育上級指導士の関口先生が考案したレシピを紹介していますので、ぜひ挑戦してみてください。あさりと春野菜のスープパスタ
あさりは、貧血を予防する鉄分や肝臓機能を強化する働きがあるといわれるビタミンB1、2が多く含まれています。春野菜が美味しい季節。ワンちゃんと一緒に彩り楽しい春野菜をいただきましょう。レシピの詳細を見る
スイカでひんやり豆乳プリン
スイカは水分が豊富なので老廃物の排出効果も期待でき、熱中症対策に最適です。カルシウムやカリウム、マグネシウムなど、ミネラルを多く含み、飼い主さんにも嬉しい食材です。レシピの詳細を見る
鶏肉のピカタ
卵には丈夫な体つくりに欠かせない必須アミノ酸がバランスよく含まれ、免疫力を高めるビタミンAや各種ミネラルも豊富です。飼い主さん用には、食べるときに少しお醤油を垂らしたり、粗びきコショウを軽く振るとビールのおつまみにもなって美味しいですよ。レシピの詳細を見る
バナナのブラウニー
チョコレートが食べられない愛犬にも食べてもらえるチョコレート風味のバナナブラウニー。その風味の正体は、いなご豆からできたキャロブパウダー。香ばしい香りが愛犬の食欲をそそります。レシピの詳細を見る
春のサーモンライスケーキ
簡単に作れるライスケーキ。野菜の切り方をアレンジすれば、デザインも自分好みに楽しめます。手作りごはんで愛犬とのベランダピクニックもオススメです。レシピの詳細を見る
トマトリゾット
熱中症が気になるは、たっぷり水分が摂れるお粥やリゾットなどスープ仕立ての手作りごはんがオススメです。トマトの酸味が苦手な愛犬でも、火を通すと食べられることがありますよ。レシピの詳細を見る
オクラとエビのふんわり天津飯
オクラのネバネバ成分には、血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールの吸収を抑える効果があると言われています。整腸作用も期待できますよね。愛犬とのあったか手作りごはんレシピです。レシピの詳細を見る
クリスマスの豆乳キッシュ
愛犬にもクリスマスディナーを。運動量が減ってくる冬の季節にぴったりの、ヘルシー手作りごはんメニュー。お豆腐で作るあったかキッシュです。レシピの詳細を見る
クリスマスカップケーキ
手作りデザートで愛犬と楽しいクリスマスを過ごしませんか? 可愛いカップケーキなら、お友達のワンちゃんへのクリスマスプレゼントにもオススメです。レシピの詳細を見る
まとめ
特別な日のごはんに手作りがオススメ
毎日のごはんは総合栄養食にする
ちょい足しトッピングなら初心者でも簡単
季節の食材で愛犬と楽しい思い出を
毎日の栄養バランスには気を付けて、特別な日や季節のイベントのときは愛犬のごはんを彩り豊かなものにしてあげてください。
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!
Instagramのペトコトフーズアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛犬のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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