ミニチュアピンシャーってどんな性格?特徴・寿命・ケア・しつけ方などをトレーナーが解説

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「ミニピン」の愛称で親しまれているミニチュアピンシャーは、小型のドーベルマンという見た目をしていますが、実はミニチュアピンシャーのほうが歴史が長い犬です。小さな体ながら勇敢で元気溢れる性格をしており、思いっきりはしゃぐ姿は多くの犬好きからの人気を集めています。そんなミニピンの性格や体重、毛色の特徴、しつけ方、寿命などを紹介します。

ミニチュアピンシャーの基礎知識

ミニチュアピンシャーが走る様子

英語表記 Miniature Pinscher
原産国 ドイツ
サイズ 小型
体高 25.5~32cm
体重 約4~5kg
寿命 約13年

ミニチュアピンシャーの歴史

遠くを見つめるミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーはドイツ原産の小型犬です。

外見が似ていることからドーベルマンを小型化した犬と思われがちですが、実はミニチュアピンシャーのほうが歴史が長い犬です。

ミニチュアピンシャーは20世紀の初め頃からすでに多く飼育されていました。もとはスカンジナビア諸国で飼われていた犬種が祖先で、ドイツで小型化されたといわれています。

本格的に改良が加えられるようになったのは、1895年にドイツでピンシャークラブが設定されてからで「テリア」と「ダックスフンド」「イタリアングレーハウンド」をかけ合わせたという説もあります。

ネズミ捕りが上手く、よく吠えるので番犬としても用いられていました。

ミニチュアピンシャーの性格や特徴

散歩中のミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーは明るく活発な性格で、「ハックニー歩様」という歩き方が特徴です。

また、体の大きさからは想像できない勇敢さもあります。

人や音に警戒して吠えやすく、少し落ち着きがない子が多い傾向にもあります。繊細で神経質なところもある犬種です。

「ハックニー歩様」とは



「ハックニー歩様」は、脚を高く上げゆっくり歩く歩き方です。

断耳と断尾

ミニチュアピンシャーは立った耳と、短い尻尾が特徴です。しかし、実は尻尾は生まれてすぐの切除、耳は生後9週~12週ぐらいの時に、全身麻酔により耳殻部分を切る手術が施されます。

「断耳」や「断尾」は、猟犬や牧羊犬といった人と一緒に働いていた歴史のある犬や、闘犬の歴史のある犬に多くその姿が「スタンダード」として決められました。

そのため現在でも、断耳・断尾をすることがスタンダードとされているのです。

しかし、猟や闘犬の必要のなくなった現在では必要のないことです。そのためドイツやイギリスなどアニマル・ウェルフェアの観点から断尾や断耳を法律で禁止している国もあります。


極小ミニピンがいる?

本来の大きさよりも小さいミニチュアピンシャーがいるようです。

「豆柴」や「ティーカッププードル」のように「人気があり意図的につくられている」というわけではないようですが、普通よりも小さく生まれた子を極小ミニピンと呼ぶそうです。

ミニピンは寒がり?

行動的な性格ではありますが、体質的に寒さに弱い犬種です。

そのため冬季には防寒のため洋服を着せてあげたり、犬用のベッドに毛布を追加してあげたりする必要があります。


ミニチュアピンシャーの毛色

ミニチュアピンシャーの毛色は主に「レッド」「ブラックタン」「チョコレートタン」があります。

レッド

ミニピンレッド
Photo by shizuko_desさん Thanks!

ミニチュアピンシャーのレッドは「ミニピンレッド」の愛称で呼ばれています。

飼い主さんのコメント

性格は警戒心が強いけど飼い主への忠誠心はピカイチ!

吠えやすいため、しつけに苦労することもありますが飼い主を守ろうとしてるんだと思うと本気で怒れません(笑)(shizuko_desさん)


チョコレートタン

ミニピンチョコレートタン
Photo by frandecoさん Thanks!

ミニチュアピンシャーのチョコレートタンは「ミニピンチョコタン」の愛称で呼ばれています。

飼い主さんのコメント

ミニピンは小型犬とは思えない運動量と身体能力を持ち、お散歩やドッグランが大好きな活発なわんこです。とても賢いので、オモチャやおやつなどのご褒美を上手に使えばすぐに芸を覚えます!

賢い分、「このひとは自分より下だ」とわんこに思われてしまうと言うことを聞いてくれません(笑)

そのため信頼関係をしっかり築くことが必要だと思います。ご主人と認められるとほかの人には見せない仕草や表情をたくさん見せてくれるので、メロメロになること間違いなしです♪(frandeco


ミニチュアピンシャーの育て方

伸びをするミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーは小柄ですが意思は強く吠えやすい犬種のため、しつけは大切です。

体力もあり運動能力も高いので1日30分以上の散歩は欠かさずに行ってあげましょう。運動不足からのストレスは問題行動につながってしまうこともあります。

体質的に寒さに弱い傾向にもあるので、犬種の特徴を理解して迎えてあげましょう。

ミニチュアピンシャーのしつけ方

吠えやすい犬種のため子犬の頃から「吠え癖」や「噛み癖」はしっかりとしつける必要があります。

「構ってほしくて鳴く」「ごはんが欲しくて吠える」といった「要求吠え」をしている時に飼い主さんが反応してしまうと、「鳴いたら構ってもらえる!」「吠えたらごはんがもらえる!」と学習します。

そうなると何か要求がある時に吠えるようになってしまいます。吠えが落ち着くまで待ってから遊んであげたり、静かにしている時にごはんやおやつを与えたりするようにしましょう。


ミニチュアピンシャーのケア・カット

毛の短く、抜け毛の多いミニチュアピンシャーにはゴム製のラバーブラシや、獣毛のブラシを使ってブラッシングしてあげましょう。

毛並みを整えるというよりは、血行を良くしたり、埃を落としたりすることにつながります。

定期的なトリミングが必要な犬種ではありませんが、体臭を抑えるために時々シャンプーはしてあげると良いでしょう。

また「爪切り」や「肛門線絞り」は月に一度は行うようにしましょう。


ミニチュアピンシャーがかかりやすい病気

クッションの上にいるミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーは「皮膚炎」や光を感知する網膜が正常に働かなくなる遺伝性の病気である「進行性網膜萎縮」、後ろ脚の膝蓋骨が正常な位置から内外に外れてしまう「膝蓋骨脱臼」といった病気になりやすいです。

また、小型犬やテリア種によくみられる血行障害が原因の股関節の病気にも注意が必要です。


ミニチュアピンシャーの迎え方

ミニチュアピンシャーの子犬

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。

白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。

保護犬から迎える

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保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

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ブリーダーから迎える

ミニチュアピンシャーは毛色の規定がなくさまざまです。好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。

実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。

ペットショップから迎える

ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。

一般的な価格の相場は20~30万円ほどですが、どこから迎えるか、血統や毛色によっても値段が変わってきます。

まとめ

仰向けで寝るミニチュアピンシャー

ミニピンはドーベルマンよりも古い歴史を持つ犬です
性格は明るく活発、勇敢。繊細で神経質なところもあります
「ハックニー歩様」と呼ばれる脚を高く上げゆっくり歩く歩き方が特徴です
体重が約4~5kg、寿命は13歳前後です
皮膚炎、進行性網膜萎縮、膝蓋骨脱臼(パテラ)に注意しましょう
小さい体で颯爽と歩く姿は、かわいらしさとかっこよさどちらも兼ね備えた美しさを感じます。

とても賢い犬ですが、繊細でもあるので、しっかりと信頼関係を築くことが大切です。


参考文献