
気温が下がり、秋の到来を感じるこの頃。愛犬とお出かけする楽しみが増える季節です。しかし、季節の変わり目には食欲や体調の変化といったトラブルがつきもの。今回は秋に多い犬の病気やトラブル、その対策などを紹介します。気持ちよく秋を迎えるために、愛犬に起こるリスクを理解して準備しましょう!
この記事のまとめ
- 秋は食欲が増える・換毛期で毛が抜ける・よく寝るといった変化が起こりやすい
- 近年は秋でも気温が高く、暑い日は熱中症に注意。朝晩の冷え込みには小型犬・短毛犬種の寒さ対策を
- 季節の変わり目は、花粉によるアレルギーや下痢、靭帯・関節のトラブル、飲水量の低下に注意
- さつまいも・栗・柿・鮭は与え方を守ればOK、ぶどう・マスカットと銀杏はNG
- 散歩中の銀杏や毒キノコの拾い食いに要注意
秋に多い犬の変化
秋になると、愛犬に以下のような変化が起こることがあります。
- 食欲が増える
- 毛が抜ける
- よく寝る
食欲が増える
夏が過ぎ、夏バテ気味で落ち着いていた食欲が、涼しくなることで増進する可能性があります。
愛犬の食欲に合わせて食べるだけ与えるのではなく、適切な量を与えるよう心がけましょう。
毛が抜ける
犬の毛が生え変わる時期のことを「換毛期」といいます。
犬は年に2回、体温調節をするために、暖かくなる季節と寒くなる季節の移り変わりの時期に、毛が生えてきたり抜け落ちたりします。
換毛期の対策はブラッシングが基本になります。表面だけではなく、地肌から毛先に向かってしっかりとブラッシングすることが大切です。
また、不要な毛をしっかりと洗い流すためにシャンプーも有効です。
\ シャンプー時の注意点 /
| 頻度 | 換毛期に関わらず月1回が目安。換毛期だからといって頻繁に行うのは控える |
|---|---|
| 皮膚炎のリスク | シャンプーを流しきらなかったり、皮膚までしっかり乾かさなかったりすると、炎症を起こす可能性がある |
よく寝る
実際には睡眠時間が増えているわけではありませんが、夏に比べて寝付きが良くなることから、「よく寝るようになった」と感じる飼い主さんが多いようです。
犬の睡眠時間は1日およそ12〜16時間です。眠っている愛犬を見かけたら、温かく見守りましょう。
秋に注意したい犬のトラブル・病気
アレルギーに要注意
アレルギーとは、本来は体にとって悪いものを排除する免疫反応が、「花粉」「ほこり」「ハウスダスト」あるいは「食事」といった通常は無害なものに対して過剰反応を起こすことで、体に有害な炎症反応を引き起こすことをいいます。
このアレルギーの原因となるものを「アレルゲン」と呼び、代表的な病気としては「アトピー性皮膚炎」「食物アレルギー」「花粉症」などがあります。
秋もブタクサやヨモギ、カナムグラなどの花粉が飛び交い、散歩をする中で花粉症になることがあります。かゆがったり、くしゃみが出たりしたら、動物病院に連れて行きましょう。
下痢
季節の変わり目は気温差が大きいため、体調を崩し、下痢をする場合があります。
軽度の急性下痢の場合、2〜3日程度で良化しますが、それ以上軟便が続く場合は、季節の変わり目によるものではなく、病気を疑いましょう。
靭帯・関節の疾患
秋は外出するのに気持ちの良い季節です。しかし、寒くなってくると犬も人間と同様に体がこわばるため、朝起きてすぐのドッグランや外出は、靭帯や関節を痛める恐れがあります。
飼い主さんが寒いと感じたら、温かい家の中で少し歩かせ、ウォーミングアップしてから外出するようにしましょう。
水を飲まなくなる
涼しくなると、暑い時期に比べて水を飲む量は減る傾向にあります。飲水量が減ると、「尿石症」や「膀胱炎」「腎臓病」のリスクが高くなります。
「水を飲む量が減った」と思ったら、普段ドライフードを食べている場合は、水を混ぜてふやかすことで水分摂取につながります。
もしくは、ドライフードからウェットフードに変えることで、食事から手軽に水分を摂れるようになります。
特に「愛犬に長生きしてほしい」と願う飼い主さんには、ヒューマングレードの食材を使用し、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」がおすすめです。
ペトコトオリジナルのフレッシュドッグフード「ペトコトフーズ」であれば、70%が水分のため、手軽に水分と栄養を摂ることができます。
犬の秋対策
秋でも暑い日は熱中症に注意
近年は、秋になっても暑い日が続きます。気象庁によると、2025年の秋(9〜11月)の日本の平均気温は基準値より1.37℃高く、統計を開始した1898年以降で3番目の高さでした。1番目は2024年、2番目は2023年の秋で、暑い秋が3年続いています。
「もう秋だから」と油断せず、日中の散歩は気温を見て時間帯を選び、室内でもエアコンで温度を調整しましょう。
快適な室温に保つ
犬にとって、室温は23〜26℃、湿度は45〜65%が快適な環境といわれています。犬によって個体差はありますが、「暑すぎないか」「寒すぎないか」を観察することで、季節の変わり目のトラブルを軽減できるようになります。
愛犬にとって快適な温度を保つよう心がけましょう。
寒さ対策
秋田犬や北海道犬、シベリアンハスキーなど、寒冷地域出身の大型犬は寒さに強い犬種ですが、パピヨンやチワワといった小型犬や、ブルテリアやミニチュアピンシャーなどの短毛犬種は寒さに弱いため、寒さ対策をしてあげる必要があります。
服が苦手ではない犬であれば、服を着せてあげたり、暖房をつけてあげたりすることで、寒さ対策を万全にしましょう。
秋の味覚は犬に与えていい?
秋は、さつまいもや栗、柿など、おいしい食材が食卓に並ぶ季節です。犬に与えていいもの・いけないものを整理しました。
| 食材 | 与えていい? | 与え方・注意点 |
|---|---|---|
| さつまいも | OK | 加熱して、食べやすい大きさに |
| 栗 | OK | 殻と渋皮を取り、加熱して柔らかくする。モンブランなどの加工品はNG |
| 柿 | OK | 皮をむき、種・ヘタは必ず取り除く |
| 鮭 | OK | 必ず加熱し、骨を取ってほぐす。塩鮭などの味付けされたものはNG |
| ぶどう・マスカット | NG | 皮やレーズンなどの加工品も含めてNG |
| 銀杏 | NG | 中毒の恐れがある(下の「秋に注意したい植物」を参照) |
与えていい食材も、おやつとして与える場合は1日の最適カロリー量の10%以内が目安です。
秋に注意したい植物
秋のお散歩では、道に落ちている銀杏や、道端に生えたキノコの拾い食いに注意が必要です。
銀杏
イチョウは日本全国でよく見られる樹木の一つですが、愛犬のお散歩中に気を付けたいのは、地面に落ちた銀杏です。
鼻につく独特の香りが特徴で、ついつい気になる犬も多くいますが、口にしてしまうと嘔吐・下痢といった消化器の症状のほか、呼吸困難やけいれん、ふらつき、めまいといった中毒症状を引き起こす恐れがあります。
毒キノコ
道端に生えている得体のしれないキノコの誤飲には要注意です。毒キノコを誤飲すると、命にかかわることがあります。
食用キノコと毒キノコは見分けづらいため、キノコを与える際は「食用で購入したもの」のみにしましょう。
秋は愛犬とのお出かけシーズン
暑さがやわらぐ秋は、愛犬とのお出かけにぴったりの季節です。紅葉狩りやキャンプ、グランピングなど、秋に楽しみたい犬連れのお出かけ先を紹介しています。
お出かけの際も、朝晩の冷え込みや日中の暑さ、散歩中の拾い食いには気を付けてあげてください。
さいごに
涼しくなり、愛犬と散歩に出かけるのに気持ち良い季節の到来を感じるこの頃。しかし、季節の変わり目には準備が必要です。
秋を万全に迎える準備を行い、ぜひ愛犬との素敵な秋の季節をお過ごしください。