【獣医師執筆】ドッグフードは混ぜて与えても大丈夫?混ぜる際の注意点やトッピングにおすすめのおやつなどを紹介
ドッグフードは混ぜて与えても問題ありません。ただし、総合栄養食のドライフードやウェットフードであることが前提です。ドライフードに混ぜるものについて迷うこともあると思いますので、野菜やヨーグルト、ミルクなどの食材を混ぜてもいいかや、ドッグフードを混ぜる際の注意点などについて、獣医師の佐藤が解説します。
目次
- ドッグフードは混ぜて与えても大丈夫?
- ドッグフードを混ぜる際の注意点
- ドッグフードに混ぜて良いもの・悪いもの
- ペトコトフーズは主食・トッピングとしてもおすすめ
- ドッグフードのトッピングにもおすすめなおやつ
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ドッグフードは混ぜて与えても大丈夫?
ドッグフードは、違うメーカーのものやドライ・ウェットなどのタイプが違うものを混ぜても大丈夫です。ただし、長期で与える場合はどちらもオールステージで全犬種対応の総合栄養食であることが前提になります。年齢や犬種ごとに成分が調整されているフードを混ぜてしまうと栄養バランスが崩れてしまう可能性があるためです。
偏食や食べムラを改善するために混ぜてみようと考える飼い主さんも多いと思います。実際、ドライフードにトッピングとして手作りごはんタイプのペトコトフーズを混ぜたり、半々の割合で与えてみたりと、トッピングをする飼い主さんもたくさんいます。ごはんを食べてくれないとお悩みの方は、以下の動画も参考にしてください。
朝晩で違うフードを食べさせても大丈夫?
朝晩で異なるドッグフードを与えても基本的には問題ありません。異なるフードを組み合わせることで、犬に栄養バランスを整えたり、食事への興味を維持させたりすることができます。例えば、朝はエネルギー補給に優れたフード、夜は消化の良いフードを選ぶことで、犬の健康状態や活動レベルに合わせた食事プランを立てることが可能です。
ただし、いくつか注意点もあります。まず、選ぶフードはどちらも総合栄養食であることを確認しましょう。総合栄養食であれば、必要な栄養素をバランスよく含んでいるため、朝晩で異なるフードを与えても栄養バランスが保たれます。また、消化器が敏感な犬の場合、急なフードの変更で消化不良や下痢を起こすことがあるので、少しずつ新しいフードを導入し、犬の様子を観察することが大切です。
さらに、食事を頻繁に変えすぎると、犬が食事に対して落ち着かなくなることもあるため、一定期間はメニューを固定してあげると良いでしょう。アレルギーを持つ犬の場合は、新しいフードにアレルギーのある食材が含まれていないか確認することも忘れずに。カロリー管理も重要なので、体重管理が必要な犬には各フードのカロリーを把握して、適切な量を調整することが必要です。
フードローテーションを行っても大丈夫?
フードローテーションとは、犬の食事において、異なる種類やブランドのドッグフードを定期的に切り替える食事法。基本的には、この方法を行っても大丈夫です。フードローテーションを行うことで、犬の食事にバリエーションを持たせるだけでなく、栄養バランスを整えるのにも役立ちます。
また、愛犬が食べ慣れているドッグフードが複数あることで、災害時や愛用しているドッグフードの欠品時など、不測の事態が起きた際でも愛犬用のフードを準備しやすくなります。
ドッグフードを混ぜる際の注意点
ドッグフードを混ぜる・トッピングする際は以下の4点に注意してください。
- 食事量は最適カロリー量から計算
- 定期的に体重とBCSを確認する
- 療法食に混ぜるのは原則NG
- ドッグフードを混ぜる目的を明確にする
1. 食事量は最適カロリー量から計算
ドッグフードを混ぜる際の食事量は1日の最適カロリー量をもとに計算してください。必要なカロリーをもとに、それぞれのドッグフードのカロリーから与えるグラム量を調整しましょう。適切でない場合、カロリー不足・過多になり、痩せる・太る原因になります。毎日の最適必要量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。
愛犬のカロリー計算をする
2. 定期的に体重とBCSを確認する
1日の最適カロリー量から計算した食事量は、あくまで目安です。正確な食事量はその子の体質や健康状態、実際の運動量、季節などで変わります。栄養の過不足で痩せたり太ったりしないように、定期的に体重を量るようにしてください。量り方はこちらの記事を参考にするといいでしょう。体重の変化に加えて、適正体重を知ることも大切です。BCS(ボディコンディションスコア)で3になっている時が適正体重です。適正体重も食事量と同様に日々変化しますので、定期的にBCSを確認するようにしましょう。BCSの確認方法はこちらの記事を参考にするといいでしょう。
参照:『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)
以下の動画でも体重やBCSの確認方法を紹介していますので、併せてご覧ください。
3. 療法食に混ぜるのは原則NG
獣医師から療法食の指示がある場合は、混ぜずに療法食だけを与えるようにしてください。療法食は嗜好性が悪いことも多く、食べてくれないことが少なくありません。何も食べないくらいならペトコトフーズのような嗜好性の高いごはんも選択肢にはなります。かかりつけの先生に相談してみましょう。4.ドッグフードを混ぜる目的を明確にする
ドッグフードを混ぜる際には、目的を明確にすることも大切です。例えば、栄養バランスを整えるためなのか、食欲を増進させるためなのか、目的によって選ぶフードや混ぜ方が変わります。目的が明確であれば、犬の健康状態やニーズに合った適切なフードを選ぶことができ、期待する効果を得やすくなります。
ドッグフードに混ぜて良いもの・悪いもの
飼い主さんの中には「この食材はドッグフードに混ぜていいの?」と気になる方も多いと思いますので、以下の代表的な食材についてそれぞれ解説します。
- 野菜
- ささみ
- 手作りごはん
- 水
- ミルク
- 白米
- ヨーグルト
- ウェットフード
1. ドッグフードに野菜を混ぜても大丈夫?
ドッグフードに野菜を混ぜても大丈夫です。ドッグフードが総合栄養食であれば犬に必要なビタミンは十分に含まれていますが、「新鮮な野菜・旬の野菜を食べさせてあげたい」と思う飼い主さんも少なくないでしょう。以下の点に注意すれば与えても大丈夫です。- 犬が食べて大丈夫な食材か確認する
- 与え方に注意点がないか確認する
- 与える量は1日の最適カロリー量の10%以内
- 同じ食材を何日も続けて与えない
詳しくは、こちらの関連記事を参考にしてください。
2. ドッグフードにささみを混ぜても大丈夫?
ドッグフードにささみを混ぜても大丈夫です。犬はもともとも肉食だったこともあり、鶏肉を好むワンちゃんも多いです。特にささみは脂質が少なく、オススメの部位。加熱して1日の最適カロリー量の10%以内で与えてください。結石の心配がある子や食べムラがある子には、茹で汁をトッピングしてあげるといいでしょう。3. ドッグフードに手作りごはんを混ぜても大丈夫?
ドッグフードに手作りごはんを混ぜても大丈夫です。1日の最適カロリー量の10%以内で与えるようにしてください。メインを手作りごはんにしたい場合は、犬の栄養学をしっかり勉強してからにしましょう。栄養に過不足がある状態が続くと犬は病気になってしまいます。4. ドッグフードに水を混ぜても大丈夫?
ドッグフードに水を混ぜても大丈夫です。離乳期の子犬やシニア犬(老犬)にドライフードを与える場合は水を混ぜてふやかしたほうが食べやすくなり、水分摂取にもつながります。ただし、水分は食材から摂取したほうが吸収率が高くなりますので、水分摂取を目的にする場合はウェットタイプのごはんをオススメします。5. ドッグフードにミルクを混ぜても大丈夫?
ドッグフードにミルクを混ぜてはいけません。犬は牛乳に含まれる乳糖を分解するのが苦手でお腹を壊してしまう可能性があります。犬用のミルクやヤギミルクであれば与えても大丈夫です。与える量は1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。6. ドッグフードに白米を混ぜても大丈夫?
ドッグフードに白米を混ぜても大丈夫です。犬は肉食から雑食に進化することで、タンパク質だけでなく炭水化物からも効率的にエネルギーを作り出すことができるようになりました。食べ過ぎは肥満の原因になりますので、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。7. ドッグフードにヨーグルトを混ぜても大丈夫?
ドッグフードにヨーグルトを混ぜても大丈夫です。ヨーグルトには腸内にある善玉菌を助け、腸内環境を整える働きをしてくれる乳酸菌が豊富に含まれています。そのため、便秘や下痢、口臭の改善が期待できます。なお、犬に人間用の市販ヨーグルトを与える際は加糖ではなく、無糖のヨーグルトを選び、初めてから2〜3回目までは少しにして、アレルギー反応で下痢などの症状が出ないか様子を見てあげてください。
8. ドッグフードにウェットフードを混ぜても大丈夫?
ドッグフードにウェットフードを混ぜても大丈夫です。ウェットフードを混ぜることで、食欲が低下している犬の食欲を刺激したり、食事にバリエーションを持たせたりすることができます。ただし、カロリー管理や栄養バランスに注意が必要です。ウェットフードを混ぜすぎるとカロリーオーバーや栄養バランスの崩れにつながるため、適切な量を守り、徐々に混ぜて与えることが大切です。
ペトコトフーズは主食・トッピングとしてもおすすめ
犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。
ペトコトフーズは素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。子犬からシニア犬(老犬)まで、毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食であり、主食としても、トッピングとしてもご利用いただけます。
現在使用中のドライフードに混ぜて使用していただくこともできますので、ぜひ試してみてくださいね。
ペトコトフーズの公式HPを見る
ドッグフードのトッピングにもおすすめなおやつ
PETOKOTO FOODS おやつは、獣医師監修の保存料無添加のおやつです。四国産若どりや鹿児島県産の紫いも、青森県産のりんごなどの国産食材をふんだんに使用して作られています。
- 全犬種・全年齢が対象!
- フリーズドライ製法なので常温保存可能!
- ジッパー付きのパッケージで散歩のお供にも!
水に浸すと食材本来の歯応えに戻るため子犬からシニア犬まで楽しんでいただけます。
なお、おやつやドライフードのトッピングとして与える場合、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内になるようにしてください。1日の最適カロリー量はペトコトフーズの「フード診断」(無料)で簡単にわかりますよ。
ペトコトフーズ公式HPを見る
まとめ
ドッグフードは混ぜても大丈夫
総合栄養食を混ぜるのが前提
トッピングは10%以内に
専門家相談のインスタライブ開催中!
ペトコトのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」やトリマーやトレーナーへの相談会を定期開催しています。愛犬について気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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