犬の特徴、知ってますか?目や鼻の能力、犬種別の性格などを一覧で紹介
犬と一緒に生きていくには、犬のことをきちんと理解してあげることが大切です。これから犬を飼いたいと思っている方は、飼いたい犬がどんな特徴を持っているのかを理解した上で、犬を家族に迎えましょう。すでに犬と暮らしている方は、改めて特徴を学ぶことで、新しい発見があるかもしれません。犬種や個体により差はありますが、今回は大まかに犬の特徴をご紹介します。
犬の特徴
犬には、視覚、嗅覚、聴覚をはじめ、洞察力や運動能力など、人間よりも優れている能力がたくさんあります。では、それらはどんな能力なのか、解説していきます。視覚
犬は目の構造上、色をあまり見分けることができません。しかし動体視力は優れており、動くものはよく見えます。
また、薄明性のため弱い光があれば暗くても見ることができます。もともとは夜に活動していましたが、人間と暮らすようになり、犬の活動時間は人間と同じような時間帯になりました。
写真を撮ったときに目が光ってしまうのは、光を反射する反射板があるためです。ほんのわずかな光でも反射するために、夜でもよく見ることができるのです。
聴覚
犬の聴力は人の約4倍もあるため、人には聞こえない高い音でも聞くことができます。
高い音のほうが好感を持ちやすいといわれており、男性よりも女性に懐きやすいのは声が高いからだといわれています。犬を褒める時は、意識して高い声で褒めるといいでしょう。
耳の形は犬によっていろいろで、垂れ耳や立ち耳があります。垂れ耳の場合は、特に耳の通気性が悪いため、定期的な耳掃除が必要です。耳掃除をしないと耳垢がたまり、外耳炎などの病気になる可能性があります。
嗅覚
犬の鼻は最も発達している器官で、嗅覚は人間の100万倍も優れているといわれています。犬はその優れた嗅覚を使って、警察犬や検疫探知犬、災害救助犬などとして活躍しています。
犬同士はお互いのお尻の匂いを嗅ぎ合って挨拶しますが、その際に相手の食べている物や健康状態などの情報もわかるそうです。
足
犬の足は、速く走れるような構造になっています。速く走ることは、獲物を追うために必要不可欠です。
動くもの、逃げるものを本能的に追いかけるため、本能を刺激するおもちゃを与えたり、一緒に遊んであげたりすると良いでしょう。
また、犬の爪は時には穴を掘るため、時にはスパイク代わり、時には獲物を捕まえるために使われます。しかし、犬の爪は猫のように引っ込めることはできず、猫のように爪とぎもしません。そのため、爪が伸び過ぎていないかを確認し、伸び過ぎている場合は爪を切ってあげる必要があります。
犬の爪の切り方について動画や記事でも解説していますので、参考にいかがでしょうか。
尻尾
犬の尻尾は、バランスをとるためのかじ取りや、感情を表現するために使われています。足場の悪いところや急カーブがあるときは、尻尾を使ってバランスをとったり、スピードを落としたりします。
感情を伝える役割もある尻尾は、怒っているとき、興奮しているとき、怖いときなど、そのときの感情によってさまざまな動きをします。
尻尾は犬種によっていろいろな形がありますが、その役割は変わりません。
悲しいことではありますが、活躍していた歴史の中で断尾された姿がスタンダードとされ、今もその習慣が残っている犬種もいます。
知能
犬の知能は、人間の2歳~4歳ほどといわれています。それほどの知能があるからこそ、犬は私たちの生活を助けてくれる存在であり、大切なパートナーとしてコミュニケーションをとることができます。
しかし、人間のように言葉の意味を理解しているわけではありません。言葉を音として、直前の出来事と結び付けて学習しています。しつけをする際は、犬の学習の仕方を理解した上で教えてあげる必要があります。
犬の特徴まとめ一覧
さっと見返したい人のために、今回紹介した犬の特徴を分かりやすいように一覧にしてまとめました。能力 | 特徴 |
---|---|
視覚 |
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聴覚 |
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嗅覚 |
|
足 |
|
尻尾 |
|
知能 |
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犬種別の性格と特徴
今回は、大まかな犬種別に性格をご紹介します。星の数で表しているのはあくまで参考です。賢い犬種だからといって、しつけを怠ると問題行動を起こしてしまいます。
また、「運動量は少なくていいから」と、散歩を疎かにしてしまうとストレスが溜まり、問題行動の原因になります。運動量が少ない小型犬だったとしても、散歩にはできるだけ毎日行くようにしましょう。
星の見方について
運動の量:★が多いほど、運動量が多く、散歩などのお出かけが必要です。抜け毛の量:★が多いほど、抜け毛が多く、定期的なブラッシングが必要です。
吠えやすさ:★が多いほど、吠えやすく、しつけが必要です。
しつけの難しさ:★が多いほど、しつけをするのが難しい犬種です。
小型犬
トイプードル
トイプードルは利口で活発な性格で、飼い主に従順です。頭が良いので、子犬のうちから甘噛みや吠えなどをしつけることで、成犬になったときに問題行動が出にくくなるでしょう。
また、吠えておやつを催促する可愛いしぐさに応えてしまったり、遊んで欲しくて吠えるなどの要求に応えてしまったりすると、すぐに「吠えたら願いが叶う!」と覚えてしまうので気を付けましょう。
運動の量:★★★☆☆
抜け毛の量:★☆☆☆☆
吠えやすさ:★★☆☆☆
しつけの難しさ:★☆☆☆☆
ミニチュアダックスフンド
ミニチュアダックスフンドは、生まれつき友好的で活発、好奇心旺盛な性格で、とても賢い犬種です。猟犬として活躍してきた犬種なので、吠え癖や、噛み癖がつきやすい傾向があります。
頑固な面も持ち合わせていて、猟犬ならではのすぐれた嗅覚で見つけた臭いに夢中になり、一時的に指示を聞かなくなることもあるようです。
運動の量:★★★☆☆
抜け毛の量:★★★★☆
吠えやすさ:★★★★☆
しつけの難しさ:★★★☆☆
ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアは人気犬種ですが、テリアらしく賢く用心深い性格で、吠えやすい犬種です。現在では狩猟犬としての活躍はなく、「動く宝石」と呼ばれるほど美しい毛並みをもつことから、ショードッグとしても人気があります。
運動の量:★★☆☆☆
抜け毛の量:★☆☆☆☆
吠えやすさ:★★★☆☆
しつけの難しさ:★★★☆☆
シーズー
シーズーは吠え癖もなく、人にも犬にも友好的なので、初心者でも飼いやすい犬種です。しかし、シーズーは太りやすい犬種なので、毎日の散歩や部屋で遊んであげるなどで、たくさん運動をさせてあげることも必要です。
また、鼻の短い犬種は他の犬種と比べ呼吸がしにくく暑さに弱いです。夏の暑い日の熱中症対策はしっかりしてあげるようにしてください。
運動の量:★★☆☆☆
抜け毛の量:★★☆☆☆
吠えやすさ:★★☆☆☆
しつけの難しさ:★★☆☆☆
ペキニーズ
ペキニーズは独立心が強く、プライドが高い性格をしています。勇敢で負けず嫌いな一面もあるため、お散歩中に他の犬と喧嘩にならないよう注意しましょう。
また、ペキニーズも太りやすい犬種だといわれています。そのため、食事の量や質に気をつけ、毎日の運動も欠かさないであげてください。
運動の量:★★☆☆☆
抜け毛の量:★★★☆☆
吠えやすさ:★★☆☆☆
しつけの難しさ:★★☆☆☆
中型犬
コーギー
コーギーは友好的で頭がよく、物覚えがいい犬種です。しかし、落ち着きがなく興奮しやすい犬種でもありますので、子犬の頃からしっかりとしつけることが大切です。足が短く胴が長い犬種で尻尾がないことでも有名です。
運動の量:★★★★☆
抜け毛の量:★★★★★
吠えやすさ:★★★★☆
しつけの難しさ:★★★★☆
柴犬
柴犬は頭がよく忠誠心があり、飼い主に対して従順です。しかし警戒心が強いため、飼い主以外の人に対しては懐きにくい犬種です。吠えにくい犬種である柴犬ですが、しつけは必要です。
問題行動がないよう子犬のうちからしつけをおこない、正しくできたときは思いっきり褒めてあげましょう。
運動の量:★★★★☆
抜け毛の量:★★★★★
吠えやすさ:★★★☆☆
しつけの難しさ:★★★☆☆
大型犬
ゴールデンレトリーバー
綺麗なゴールドの毛並みが特徴のゴールデンレトリーバーは、従順で温厚な性格をしています。賢く社会性が高いため、補助犬やセラピー犬として活躍している犬種でもあります。
また、水鳥の猟犬として活躍していたため、水遊びを好みやすいです。体を動かすことが大好きなので、飼育の際は運度不足にならないように、十分に散歩の時間を設けましょう。
運動の量:★★★★★
抜け毛の量:★★★★☆
吠えやすさ:★★☆☆☆
しつけの難しさ:★★☆☆☆
犬種別の性格と特徴一覧
簡単に見返せるように、今回まとめた犬種別の性格と特徴を一覧にしてまとめました。サイズ | 犬種 | 性格 | 運動の量 | 抜け毛の量 | 吠えやすさ | しつけの難しさ |
---|---|---|---|---|---|---|
小型犬 | トイプードル |
|
★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
小型犬 | ミニチュアダックスフンド |
|
★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
小型犬 | ヨークシャーテリア |
|
★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
小型犬 | シーズー |
|
★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
小型犬 | ペキニーズ |
|
★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
中型犬 | コーギー |
|
★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
中型犬 | 柴犬 |
|
★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
大型犬 | ゴールデンレトリーバー |
|
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
犬を家族に迎える覚悟
犬を家族に迎えると、お金も時間もかかります。犬はおもちゃではありません。また、思い通りに動いてくれるロボットでもありません。飼い始めたら途中でやめるわけにもいきません。自分や周りの状況や環境を考えずに飼い始めると、あとで犬を不幸にします。
日本には、さまざまな理由でおうちがなくなってしまう犬や猫が、年間5万匹以上います。責任を持って終生飼育できるのかどうか、自分の将来や犬の将来をしっかりと熟考した上で、家族に迎えるようにしましょう。
まとめ
犬種によって、性格や特徴はそれぞれ異なる
視覚や聴覚、嗅覚など、人間よりも優れた能力をたくさん持っている
犬を家族に迎えるときは、迎えたい犬種の特徴をよく調べてから
犬を家族に迎える際は、迎えたいと考えている犬種の特徴をよく調べて、自分の生活にマッチしているかどうかをしっかり確認するようにしましょう。
また、ペトコトでは犬種ごとの性格や見た目などの特徴を犬種ごとにまとめていますので、以下も参考にしてください。
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