ビーグルはどんな犬?性格や特徴、寿命などをドッグトレーナーが解説

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ビーグルはスヌーピーのモデルになった犬種として有名です。もともとは優れた嗅覚を活かし、猟犬としてウサギ狩りなどで活躍していました。今回は、ビーグルの性格や寿命といった基礎知識から、迎え方や飼い方などを、ドッグトレーナーの長根が解説します。

ビーグルの基礎知識

ビーグルの子犬の頃
Photo by lemon.1205さん Thanks!

英語表記 Beagle
原産国 イギリス
サイズ 中型
体高 33~40cm
体重 約7~12kg
寿命 約12〜15歳

ビーグルの歴史

ビーグルの歴史は古く、紀元前からギリシャでウサギ狩りに用いられていたハウンドの子孫だと考えられています。

嗅覚に優れた「ブラッド・ハウンド」という犬種の血が入っているといわれており、その能力を生かして現在では検疫探知犬として空港で活躍しています。

ビーグルの種類

ビーグルは種類による大きな違いはありませんが、ビーグルには「イングリッシュ・ビーグル」「アメリカン・ビーグル」「薩摩ビーグル」の3種類が存在します。

各国のケネルクラブにおけるスタンダード(犬種標準)の表現が異なるため、多少の違いがあります。

イングリッシュ・ビーグル

イングリッシュビーグル
Photo by buddy_beagle17さん Thanks!

イングリッシュ・ビーグルは、イギリスで繁殖されていたビーグルのことを指します。私たちにとって一番メジャーなビーグルでしょう。

アメリカンビーグルと比べて、しっぽが長い傾向にありますが、明確な違いはありません。

アメリカン・ビーグル

アメリカンビーグル
Photo by mami0sさん Thanks!

イギリスから輸入され、アメリカで繁殖されるようになったビーグルを「アメリカン・ビーグル」と呼ぶことがあります。

イングリッシュ・ビーグルに比べ、しっぽが短く太い傾向にあります。

薩摩ビーグル

薩摩ビーグル
薩摩ビーグル 薩摩ビーグル
Photo by aya.saku39さん&だいちゃん Thanks!

薩摩ビーグルは、明治時代に日本に持ち込まれたビーグルやバセットハウンドなどが薩摩犬と交配して生まれた狩猟犬です。

ビーグルの名が付くものの、交配が進み、外見はバセットハウンドに似ています。

ビーグルの毛色の種類

基本的に「ハウンドカラー」と呼ばれる白地に、黒と褐色の斑がる毛色がビーグルとして認められています。

最近では2色のカラーのバリエーションも増えているようで「レモンホワイト」や「オレンジホワイト」「レッドホワイト」などが人気のようです。

ハウンドカラー(ブラックタン&ホワイト)

ハウンドカラー(ブラックタン&ホワイト)のビーグル
Photo by kurumi_karin_mamさん Thanks!

黒・茶・白の3色の毛色が最も一般的で「トライカラー」「ブラックタン&ホワイト」と呼ばれることもあります。

レモンホワイト

レモンホワイトのビーグル
Photo by kurumi_karin_mamさん Thanks!

レッドホワイトよりも色が薄いのが特徴。レモンホワイトの中でも濃淡の違いが見られます。

ビーグルの性格や特徴

遊びたそうなビーグル

性格

ビーグルは猟犬としての歴史は長いものの、同時に人や仲間の犬たちと一緒に生活してきたため、コミュニケーションをとるのが上手です。

独立心は旺盛ですが、人や犬に対しても比較的穏やかで素直な性格をしています。

特徴

ビーグルは猟犬だったため、小さい体でも適度な筋肉が美しい犬種です。

生まれた頃は真っ黒だった鼻は、成長とともにピンクがかった茶色になることが多いです。

ビーグルは体力があり、エネルギッシュな犬種のため、毎日の運動や遊びが必要です。日々の遊びの中でノーズワークといった嗅覚を使う遊びを取り入れると、元猟犬としての欲求が満たされます。


飼い主さんのコメント ビーグルは簡単にいうと、食欲旺盛な明るい性格の頑固者の犬です!

食欲旺盛なので、拾い食いで悩む話をよく耳にします。明るい性格なため、色んなワンちゃんと仲良くできる子が多いと思いますが、個体差はあります。

運動量が多いので、散歩は長め2回(うちの平均は40分〜1時間です)。めちゃくちゃ走るので、夏は熱中症に注意が必要です。(kurumi_karin_mamさん)

飼い主さんのコメント ビーグルはとても人懐っこくて元気な犬です!元気が良すぎて散歩しに外に出した瞬間爆走するのでランニングシューズ必須です(笑)

運動が苦手な方はちょっと難しいかもしれません。また、とても寂しがり屋さんなので外出する時はけっこう吠えます。

よく食べてよく運動する犬なので、外で遊ぶことが好きな方には向いていると思います!遊ぶことが大好きなので、休みの日はなるべく家にいるようにして長めに散歩に出かけるようにしています。(lemon.1205さん)

ビーグルがかかりやすい病気

見つめるビーグル

クッシング症候群

犬のクッシング症候群は、副腎皮質ホルモンの過剰に起因する内分泌疾患です。

「多飲多尿」「食欲過剰」「沈鬱」「脱毛」「腹部膨満」「筋肉虚弱」などの症状が見られますが、症状は1つでなく、犬によってさまざまな症状がみられる複雑な病気です。


椎間板ヘルニア

神経の麻痺や痛みによって歩くことが困難になる「椎間板ヘルニア」にも注意が必要です。

「ピョンピョンと跳ねさせない」「階段の上り下りをさせない」など、普段から腰に負担をかけないようにすることで、予防の一助になります。

目の病気

眼圧が高くなることで視界が狭くなる「緑内障」、水晶体が白く濁って視力が低下する「白内障」になる恐れがあります。

愛犬の目が白く濁っているように見える場合、病気である可能性が高いので、早めに動物病院に連れて行きましょう

目の病気の場合は、早期発見・早期治療で進行を遅らせることができたり、完治することができる場合があります。


外耳炎

ビーグルに関わらず、垂れ耳の犬種に多く見られます。耳が臭ったり、耳をしきりに気にする素振りがあれば、外耳炎を疑いましょう。

外耳炎は治りにくく、治療が長期化する病気です。早期発見・早期治療が愛犬のためになります。


ビーグルのしつけ

ビーグル

ビーグルは穏やかな性格ではありますが、かつては猟犬だったため「吠え」と「噛み」のしつけはしっかり行いましょう。


無駄吠え

お腹が空いたときや留守番の際に、無駄吠えをしやすいタイプです。また、獲物を追い続けながら吠えるといった行動もしばしば見られます。

このような無駄吠えを少しでもなくすためには、ストレスを軽減させる必要があります。

運動量を増やしたり、留守番が嫌いな原因を見つけ、解消するなどの対策を行ってください。


甘噛み

身体の大きさの割に口が大きいビーグルの甘噛みは、エスカレートすると大怪我につながる可能性があります。

遊びにおける甘噛みでも、痛みを感じるほど強く噛んできたら、遊びを中断し、一度落ち着かせましょう。

成長過程で歯がかゆい子犬には、噛んで遊べるおもちゃを与えてください。


拾い食い

ビーグルは嗅覚が優れているので、拾い食いや盗み食いをしやすい傾向にあるため、誤飲事故に注意が必要です。

家の中では、犬の手が届く場所に食べ物を置かないことはもちろん、屋外でもトレーニングが必要です。しつけがきちんとできるまでは、明るい時間帯に散歩に行くなどの対策をしましょう。


ビーグルのお手入れ・ケア

見上げるビーグル

ブラッシング

ビーグルは基本的に短毛なので、毎日のブラッシングで問題ありません。こまめにブラッシングをしてあげることで、被毛についた汚れを落としたり、血行を良くしてあげましょう。

ブラシが苦手な子には、柔らかいラバーブラシや獣毛のブラシもオススメです。


その他ケア

ビーグルはカットが必要な犬種ではありませんが、「爪切り」と「肛門線絞り」は毎月行うようにしましょう。


ビーグルの迎え方

ビーグルの子犬の頃
Photo by beagle123rickyさん Thanks!

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。

白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。

保護犬から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

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ブリーダーから迎える

好きな毛色や、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。

実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。

ペットショップから迎える

ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。

月齢やペットショップ、カラーによって大きく異なりますが、一般的な価格は20万円ほどです。

まとめ

飼い主に抱っこされるビーグル

ビーグルは独立心が高く、活発で素直な性格
運動が大好きなため毎日のお散歩は欠かさずに行きましょう
「吠え」と「噛み」についてはしっかりとしつけをする必要があります
体重が約7~12kg、寿命は12〜15歳前後です
椎間板ヘルニア、目の病気、外耳炎などに注意しましょう
ビーグルは、もともとは猟犬でしたが、上手にコミュニケーションをとることができ、穏やかで素直な性格の犬種です。

体力がある犬種でもあるため、毎日の運動や遊びの時間を取ってあげましょう。


参考文献