犬の食欲が止まらない? 急な食欲増加に考えられる原因や対処法を獣医師が解説

犬も人と同様にごはんをしっかり食べて運動することは健康の維持には欠かせません。しかし、異常な食欲の増進があったり、「水ばかり飲む」「おやつは食べる」「お腹が張っている」といったりする場合は注意が必要です。今回は、急に愛犬の食欲が増えた場合に考えられる原因・病気や対処・治療法を目黒アニマルメディカルセンター/MAMeCの顧問獣医師で獣医循環器認定医の佐藤が解説します。

急に愛犬の食欲が増えた場合に考えられる原因

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食事内容や時間の変更

ドッグフードにもさまざまな香り、味、食感があり、犬によっても好みがあるため、それらによって食欲が変わる可能性があります(食事の時間も関係してきます)。

また、食事のグラム数が同じでも、フードの種類によってはカロリー量が異なる場合があります。実際、摂取カロリー量が低下しており、食事が十分足りておらず、食欲が増進しているように見える場合もあります。

※1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。ぜひご利用ください。


消費カロリーの増加

消費カロリーの増加によってお腹がすいている状態にある場合があります。例えば最近、「ドッグランに行きだした」「散歩コースが伸びた」など、運動量の増加や環境の変化により、消費カロリーが増加している場合に起こり得ます。

食欲が増進してきた時期に何か環境変化がなかったか、生活習慣が変わっていないか、見つめ直してみましょう。

ホルモン疾患(副腎皮質機能亢進症)

ホルモン疾患、別名クッシング症候群という病気では、食欲が増進する場合があります。症状としては飲水量や尿量の増加、左右対称性の被毛の菲薄化、筋肉量の減少があります。

消化器疾患

多くの消化器疾患では一般的に食欲は低下しますが、一部の消化管疾患では栄養の吸収不良に伴い、食欲が増進する場合があります。

消化吸収不良が起こるため、食欲増進にもかかわらず体重減少を伴います。また、消化不良によってうんちの様子が変わることも多くあります。


その他

ステロイド剤など一部の薬で、副作用として食欲の増進を伴うものもあったり、ストレスで精神的に安定していない場合にも食欲の増進が起こったりすることがあります。

その他、ごはんは食べないものの、おやつは食べる場合は好き嫌いをしている可能性もありますが、もしかしたらご飯に問題があるか、食欲がなくておやつのような香りがいいものしか食べられなくなっている場合もあります。

おやつしか食べない状況が長く続くと好き嫌いを増進させたり、肥満の原因にもなるため獣医師に相談してみましょう。


犬の食欲が増えたときの対処法

犬

考えられる原因はさまざまあるため、しっかりと愛犬の様子を観察してあげましょう。

食事内容を見直す

まずは食事内容を見直してみましょう。フードの摂取カロリーの変化によって、食欲が変化します。年齢によってもカロリー摂取量が異なるため、各フードメーカーの摂取量を確認したり、かかりつけの獣医師に相談してみると良いでしょう。


生活環境や習慣を見直す

生活環境、生活習慣を見直してみましょう。運動量の増加など消費カロリーの増加は食欲増進の一因となります。

体重測定を行う

ご家庭で体重測定できる環境を作りましょう。一週間に一度、測定すれば十分です。食欲増進に伴い、好きなだけごはんをあげていると肥満を招くことが予想できます。糖尿病や脂質代謝異常などの疾患は肥満がリスク因子となります。


他の症状がある場合はすぐ病院へ

病院

子犬の頃からムラがあるという子は成犬になっても食欲にムラがあることが多いです。ただ、急に「ムラができた」「食欲が増えた」となると、注意が必要です。

また、食欲が増えた以外にも、食欲はないけど水ばかり飲んだり、寝てばかりいるなど、他に気になることがある場合はすぐに病院に行きましょう。

公開日:2016年6月11日