【獣医師執筆】犬が好きな食べ物15選!肉から野菜、果物まで紹介
犬が好きな食べ物は肉類、魚類、甘い野菜や果物、乳製品などです。トッピングやおやつとして食べさせてあげると喜ぶでしょう。食欲が低下したシニア犬(老犬)にもオススメです。犬が好きな食べ物や、好きでも与えてはいけないもの、与えていい量まで解説します。
犬が好きな食べ物15選
犬が好きな食べ物は意外とたくさんあります。その中でも、犬が好きな食べ物ランキングでもおなじみの15個を紹介します。各食べ物について、ペトコト内で詳細をまとめていますので、手作りごはんやおやつとして与える際は、必ず各食べ物のリンク先を確認してください。
※掲載順はランキングではありません。
鶏肉(ささみ)
鶏肉は低カロリーでタンパク質が豊富な食材です。タンパク質は犬のエネルギー源として重要で、皮膚や被毛の健康維持、筋肉の維持にも役立ちます。
なお、犬に鶏肉を与える際は注意点もあります。生肉は細菌感染のリスクがあるため、必ず加熱して与えることが重要です。また、味付けされた肉や骨付き肉は避け、シンプルに調理してください。
鶏肉で手作りごはんを作る際は茹でるか蒸して、油を使わずに調理するのがおすすめです。
ペトコトオリジナルのフレッシュペットフード「ペトコトフーズ」では、チキンメニューもありますよ。ペトコトフーズのチキンを使用したアレンジレシピもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
牛肉
牛肉はタンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB12をなどを含み、エネルギー源として優れ、皮膚や被毛、筋肉の健康維持に役立ちます。シニア犬の筋肉維持にも効果的です。肩ロースやサーロインなど、部位ごとに栄養価が異なるので、適切な部位を選んで与えるといいでしょう。
手作りの際は、生肉は細菌感染のリスクがあるため、必ず加熱してから与えてください。味付けされた肉や骨付き肉は避け、シンプルに茹でたり蒸したりして調理することをおすすめします。
なお、ペトコトフーズでは、脂肪分が少ない良質な国産牛の赤身を採用したビーフのフレッシュフードもありますよ。ビーフのウェットフードタイプもあるので、愛犬の好みに合わせて選べます。
豚肉
豚肉の味が大好きなワンちゃんも多く、ペトコトフーズでもポークは人気のメニューです。
豚肉には犬がタンパク質やビタミンB1、ナイアシン、カリウム、アルギニンなど、健康維持に必要な栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は、筋肉の成長や疲労回復、血圧の安定に役立ちます。
さらに、豚肉の脂には、コレステロールを減少させるオレイン酸や、抗酸化作用のあるステアリン酸が含まれています。ただし、脂質を過度に摂取すると肥満の原因になるため、犬には脂身の少ない部位を選んであげるようにしてください。
魚
魚にはDHAやEPAなどの栄養成分が含まれている種類もあり、犬にとっても良い栄養成分が含まれています。また、犬が食べてもいい魚はさまざまな種類があり、マグロやしらす、サバなど、一般的なスーパーでも購入しやすい魚も含まれているので、購入もしやすいです。
ただ、魚特有の注意点があり、アニサキス食中毒や魚の骨などに注意する必要があります。
愛犬に魚のごはんをあげたい場合は、ペトコトフーズのフレッシュペットフード フィッシュがおすすめ。スケトウダラと濃厚なさつまいもを採用し、高タンパク質でアレルギーに配慮した一品です。
鹿肉
鹿肉には、タンパク質、ビタミンB2、ビタミンB12、鉄分などを含みます。牛、豚、鶏と同程度のタンパク質量を持ちながら、脂質が少ない点が特徴(部位により異なります)。
また、鹿肉には牛肉の約2倍のアセチルカルニチンが含まれ、脂肪燃焼に役立つため、ダイエット時のタンパク質源としてもおすすめです。
ただ、鹿の生肉をそのまま食べるのは危険なので、加熱調理をすることを推奨します。
さつまいも
犬は甘みを好むため、さつまいもが好きな犬も多いです。ペトコトフーズのチキンとフィッシュにもさつまいもが入っており、鹿児島県産のおいしいさつまいもを採用しています。
さつまいもは食物繊維が豊富な食材。食物繊維は腸の働きを促進し、便秘改善に期待できるのが特徴です。ただ、下痢の際は逆効果になりますので与えないようにしましょう。
また、生のさつまいもは消化不良を起こすため、蒸すか茹でて与えるのが良いです。皮にも抗酸化作用のある栄養素が含まれており、加熱して与えれば問題ありません。焼き芋や干し芋も与えることができますが、味付けなしで与えましょう。
おやつとしてさつまいもを与えたい場合は、ペトコトフーズの犬用おやつベジタブルミックスはいかがでしょうか?
かぼちゃ
熟成したり加熱したりすることで甘みが増すかぼちゃも、甘みを好む犬がよく食べる食材。トッピングやおやつにオススメの食材で、ペトコトフーズのビーフでもかぼちゃが使われています。
皮や種にも栄養成分が含まれており、犬が食べても大丈夫な部分です。ただ、食べさせる場合はそれぞれを調理する必要があります。実や皮は加熱して柔らかくしてから与えるようにし、種は殻のまま乾燥させた後に殻の中の種を取り出し、ローストしてから与えるようにしましょう。
ブロッコリー
ブロッコリーはビタミンCや鉄、葉酸などを含む食材。犬には生でも与えることができます。ブロッコリーにはがんの予防効果や花粉症の症状を緩和する効果が期待できるスルフォラファンが含まれており、生食の方がその栄養成分を効率よく摂取しやすいです。
ただ、生のブロッコリーは非常に固く消化しにくいため、与える際は細かく刻んでください。また、虫が付いている場合があるので、よく洗うことも忘れずに。
キャベツ
キャベツは、生でも加熱しても犬が食べられる食材です。カリウムやカルシウム、ビタミンKなどを豊富に含み、ビタミンUも含んでいます。ビタミンUは「キャベジン」とも呼ばれ、胃酸の過剰分泌を抑え、胃の粘膜を保護することで胃の働きをサポートします。
生のキャベツを愛犬に与える場合は、消化しにくいため、細かく刻んで与えるのが良いでしょう。茹でる場合は、長時間の加熱で栄養素が失われないように注意してください。短時間の加熱が理想的で、シュウ酸を減らす効果もあります。
りんご
カリウムや食物繊維、ポリフェノールが豊富ないんごは、犬も食べられる食材。りんごのシャクシャクとした食感が好きなワンちゃんも多いのではないでしょうか。
愛犬に与える際は、食べやすいサイズに細かく切ってあげましょう。パピーやシニア犬には、すりおろしたりミキサーでりんごジュースにして与えたりすることでさらに消化をしやすくなるのでおすすめのあげ方です。
なお、ペトコトフーズの犬用おやつフルーツミックスにはフリーズドライのりんごも入っているので、りんごと一緒にほかのフルーツもあげたい飼い主さんにもおすすめです。
バナナ
ブドウ糖や果糖、ショ糖などの糖分を多く含むバナナは、甘みを好む犬が好きな場合が多いです。栄養成分が豊富で便秘改善効果にも期待できますが、消化・吸収が早く、すぐにエネルギー源となるため、与えすぎに注意が必要です。
愛犬に与える場合は、皮をむき、食べやすく細かくカットしてから与えましょう。パピー・シニア犬の場合は、すりつぶして与えるのがおすすめです。
チーズ
チーズは、犬にとって非常に嗜好性が高く、食欲を促進する効果があります。抗酸化作用や瞳の健康を守る栄養素も含まれており、おやつとして適切に取り入れることで、愛犬の生活をサポートできます。タンパク質やカルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、亜鉛などの栄養成分が豊富で、子犬やシニア犬にもおすすめです。食欲が低下している時に、塩分やカロリーを調整した犬用チーズをおやつとして与えるのもいいでしょう。
ただし、人間用のチーズは塩分が多すぎることがあるため、犬用チーズを選ぶようにしてください。
犬用チーズなら、ペトコトフーズのおやつチーズがおすすめ!国産チーズにこだわり、サクサクとした食感で愛犬が夢中になる一品。素材本来の"味"と"香り"が楽しめますよ。
納豆
納豆は犬が食べても大丈夫な食材の一つ。
納豆に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かし、血液と血管の健康をサポートします。また、タンパク質、カルシウム、ビタミンB2、大豆サポニンなどの栄養素も豊富です。さらに、納豆菌と食物繊維が含まれており、腸の健康を促進する腸活食材としても優れています。
納豆を与える際は、消化を助けるために小粒やひきわり納豆を刻んで普段のごはんにトッピングすると良いでしょう。ただし、カリウムが多く含まれているため、腎臓病のワンちゃんは注意が必要です。
パン(犬用)
パンは犬にとって食べても問題ない場合が多いですが、市販の人間用パンは与えないようにしましょう。特に惣菜パンや菓子パンには、犬に有害な食材(ネギ、レーズン、チョコレートなど)が含まれていることがあります。
また、食パンやフランスパンでも塩や砂糖、牛乳、添加物が含まれているためおすすめできません。
愛犬にパンをあげたい場合は、犬用のパンを選ぶか、塩分や添加物を使わずに手作りするようにしましょう。
ヨーグルト(プレーン)
ヨーグルトは、犬にとっても整腸作用が期待できる食材です。乳酸菌が豊富に含まれており、善玉菌を助けて腸内環境を整えることで、便秘や下痢、口臭の改善が期待できます。牛乳と同じ乳製品なのに犬に与えて大丈夫なのか心配な方もいると思いますが、牛乳と異なり、乳糖が発酵過程で分解されるため、消化しやすく下痢になりにくいです。
犬にヨーグルトを与える際は、無糖のものを選び、初めは少量から始めてアレルギー反応が出ないか確認しましょう。また、キシリトールが含まれていないか必ず確認し、含まれている場合は避けてください。
犬に与えてはいけない食べ物
犬には与えてはいけない食べ物がたくさんあります。犬が間違って食べてしまいやすいもの、飼い主さんが間違って与えてしまいやすいものの代表例も紹介します。パン(人用)
パンは犬が好む食べ物でもありますが、人間用のパンは与えてはいけません。市販の人間用パンには、犬に与えてはいけない食材が入っている場合があるため、愛犬を思わぬ危険にさらす可能性があります。シンプルなパンでも塩や砂糖、牛乳など犬に適さない成分が多く含まれていることが多いため、避けるべきです。
また、パンの材料に使われる乳製品や小麦粉にはアレルギーを引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
ぶどう(レーズン)
ぶどうは犬にとって非常に危険な食材で、少量でも急性腎不全を引き起こす可能性があります。どの成分が中毒の原因かはまだ明確ではありませんが、ぶどうを食べた犬の中には重篤な症状を示すことがあります。特に皮は果肉よりも中毒の原因になりやすいとされています。
ぶどうを摂取すると2〜5時間以内に嘔吐や下痢、食欲不振、元気がない、水を大量に飲む、尿量増加、脱水などの症状が現れることが多いです。
万が一、犬がぶどうを食べてしまった場合は、直ちに動物病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。なお、レーズンやぶどうジュースなどの加工品も同様に危険ですので、犬の手の届かない場所に保管してください。
チョコレート
チョコレートの主成分であるカカオに含まれる「テオブロミン」が中枢神経や循環器系、腎臓に深刻な影響を与え、最悪の場合、死に至ることもあります。体重1kgあたり25gのチョコレートで中毒症状が現れることがあり、特に高カカオのチョコは少量でも致死量に達する可能性が高いです。
チョコレートによる中毒のリスクは、犬の体重や健康状態によって異なりますが、チョコレートの摂取量が少なくても、中毒を引き起こすリスクがあるため、絶対に犬に与えてはいけません。特に小型犬や免疫力が低下している犬にとっては危険が増します。
牛乳
牛乳には「乳糖」が含まれており、犬はこれを分解する酵素を十分に持っていないため、下痢や嘔吐といった消化不良を引き起こすことがあります。また、乳製品アレルギーを持つ犬も少なくありません。
なお、犬用に作られたミルクやヤギミルク、無糖ヨーグルトを与えるのは大丈夫です。特にヤギミルクは嗜好性も高いため、水分補給や食欲がない時にも向いています。ただし、アレルギーのリスクは少なからずあるため、初めて与える時は少量で様子を見てください。
玉ねぎ
玉ねぎに含まれる成分が原因で、犬の赤血球を破壊し、貧血や急性腎不全を引き起こす可能性があります。生の玉ねぎはもちろん、加熱調理された玉ねぎ、皮や葉も食べることは危険です。
犬が玉ねぎを摂取した場合、下痢や嘔吐、発熱などの初期症状が見られます。時間が経つにつれて症状が悪化するので、早期発見が大切です。
その他の食べ物
犬が注意すべき食材は他にもあります。いつもと違うものを与える際は、必ず犬が食べても大丈夫か、与え方に注意点がないかを確認するようにしてください。愛犬がごはんを食べない場合はどうする?
犬がご飯を食べない理由は主に「病気」「老化」「食欲はあるが食べない」の3パターンが考えられます。
病気の場合は、愛犬がごはんを食べないこと以外に、別の問題もないかチェックし、当てはまる症状を見つけましょう。誤飲・誤食のように、場合によっては動物病院に連れて行く必要がある場合があります。
老化の場合は、食欲はあっても「ごはん・ドッグフードがあるところまで体を動かすのが大変」「口を動かすのが大変」といった理由で愛犬がごはんを食べられなくなっている可能性も。フードボウルの数を多くしたり、フードのタイプを変えたりと、シニア犬にあった食べやすくなる対処が必要です。
食欲はあるが食べない場合は、食事量が多すぎたり、偏食だったりと、さまざまな状態が考えられます。原因を見極めて適切な対処をするようにしましょう。
犬が好きな食べ物を与えていい量
犬が肉好きだからといって肉ばかり与えてしまうと、肝臓や腎臓の負担になってしまいます。現代の犬は炭水化物を摂ることで効率的にエネルギーを作り出せるようになりました。犬のごはんは総合栄養食を基本として、何かを摂りすぎることなくバランスの良い食事を心がけましょう。ペトコトフーズが提供する「カロリー計算機」(無料)を使っていただくと、1日の最適カロリー量を知ることができます。ドッグフードのパッケージに記載された成分量に100gあたりのカロリー量があると思いますので、最適カロリー量に合う食事量を計算してみてください。
例えば1日の最適カロリー量が125kcalのワンちゃんに100gあたり400kcalのドッグフードを与えている場合、1日の最適な食事量は31gとなります。
愛犬のカロリー計算をする
犬が好きな食べ物の特徴は?
犬が好きな食べ物には「タンパク質が多い」「動物性油脂を含む」「甘みがある」といった特徴があります。犬は人間と同じ雑食動物ですが、もともとは肉食でした。その名残りで、現在もタンパク質を多く含むごはんを好む傾向があります。食材としては鶏肉や牛肉、豚肉が定番ですが、魚が好きな子も少なくありません。
みなさんの中にはステーキの脂身が大好きという方が多いと思いますが、それは犬も同じ。よく安価なドライフードに「動物性油脂」が含まれているのは、食いつきを良くするのに手っ取り早いからです。しかし油の酸化を防ぐためには余計な添加物(酸化防止剤)が必要になるため、最近はノンオイルコーティングのフードが増えています。
犬は味を感じる味蕾(みらい)の数が人間より少ないものの、人間と同じく「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」「旨味」の5種類を感じることができると考えられています。特に甘みを好むため、犬は甘い果物や野菜が大好きです。
愛犬が好きな食べ物で作った本当のごはん
犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。新鮮な野菜を犬や猫に与え続けることで、様々ながんに罹るリスクを軽減することが研究で判明していたり、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としても、トッピングとしてもご利用いただけます。
実際に従来のドライタイプのドッグフードよりも、水分がより多く含まれた手作り品質のごはんを食べている犬の方が寿命が3年も長くなることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
まとめ
犬はお肉や甘い野菜・果物が好き
食べてはいけないものに注意
トッピングやおやつは10%以内で
動物性油脂を含むフードに注意
専門家相談のインスタライブ開催中!
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